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バックパッカー&世界一周情報ブログの決定版!

LCCの普及により、海外旅行をする人が若い女性にも増えました。修学旅行が海外国となる学校も増え、海外に対する抵抗がとても薄まっていますね。
パックツアーで友達とバリやバンコクに行ってみるものの・・・あれ?なんだかディズニーランドの作りものみたい??空港から高級ホテルまでタクシーで運んでもらえるのは便利だけれど、なんだか味気ない・・・。4つ星ホテルはステキだけれど、日本のシティホテルと変わらない・・・。
そんなことに物足りなさを感じるなら、バックパッカー旅にチャレンジしてみては!?


この情報ブログでは、「女性でも可能だよ」という点を重視しながら、バックパッカー放浪のノウハウを語っていきます。男性にも当てはまる情報ですが、女性も参考になりますよ、ということです。
もちろん、世界一周についても語っていきます!

カンボジアのアンコールワット遺跡群には子供たちの姿がいっぱい!バックパッカーはヤ

バックパッカー旅とは?大きなリュックで村までさすらう冒険旅!

バックパッカー旅とは?1980年代生まれくらいの人たちは、猿岩石のテレビ企画のバックパッカー放浪によって、これをよく知っていました。憧れる人も多かったですね。でも平成世代には、バックパッカーをよく知らない人も多いかも?
バックパッカー旅とは、バックパック(大きなリュック)を背負ってさすらうワイルドな個人旅行のことです。飛行機だけを手配して、あとは自分のチカラで、現地で手配していきます。いえ、宿も近年は、ブッキングドットコムなどを使って事前予約することが多いですね。
彼らは、宮廷料理や高級エステ、デパートショッピングには目もくれません。高級なものよりも安価なもの、質素で、その土地の「本当の姿」を感じられるものを選んで旅します。だから海外に行った実感が強いし、珍しいものがたくさんあって楽しいんですね!
しかも旅費が安いです(笑)
たとえば東南アジアなら、バックパッカーたちの愛用する安宿は1泊500円くらい。パックツアーのホテル代の1/10です!食事も地元民と同じような食堂を選び、1食150円くらいです。パックツアー旅行の1/10!
一日の費用は2,000円くらいなもので、航空券が往復30,000円としても、1週間の旅行で50,000円くらい。1カ月さすらってもわずか10万円くらいで済みます(笑)だからバックパッカーたちは長い期間旅ができるんですね。

バックパッカーたちもキレイなビーチや立派な世界遺産を目指しますが、どちらかというと観光地はオマケ。それよりも、道すがらで出会う子供たちの笑顔や、地元民の優しさに触れることを楽しんでいます♪どうですか?ワクワクしませんか!?

わらの敷き詰められた島ウロス島は、ペルーに行くなら必見!

 

英語がニガテでもバックパッカー旅はできる?もちろん!

バックパッカー冒険に憧れていても、英語がニガテでためらっている人は多いようです。でも、大丈夫!

バックパッカーにも英語のニガテな人は多い(笑)

実は、ベテランバックパッカーにも英語がニガテな人は多いです(笑)
英語はもちろん、出来たほうが良いのですが、カタコトの英会話力でもバックパッカー旅は可能です。中学2年生程度の英語力があるなら、充分です。
英語力よりも、道端の人に話しかけようとする積極性のほうが重要で、あとはボディランゲージや彼らの優しさでどうにかなります(笑)

スマートフォンに翻訳アプリを装備していこう。

スマートフォンには、英和和英辞書のアプリや翻訳アプリを入れておきましょう。オフラインでも使えるものを選んで。そして、言葉がわからないときにはそのアプリを活用すればよいのです。
また、「地球の歩き方」の巻末には、その国の言語の簡単な辞書や会話集が載っていますよ。これもフル活用しましょう。

電車チケットを買うときなど、ミスが許されない場面では、メモ紙に日付や人数、目的地を書いて、手渡しましょう。これで絶対に大丈夫です。

 

海外旅行ではお金はどうやって持っていくの?

日本円を持って行って現地で両替え、というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、時代は変わっています。

クレジットカードでATMから現地通貨を引き出すのが一般的。

クレジットカードを持って行って、現地の空港や街中のATMでお金を引き出すのがもっぱらです。現地のATMでは、カンタンに現地通貨で引き出すことができますよ。両替えやりとりの手間もなく、大きな手数料を取られることもないので、この方法が最も有効ですね。

海外において、ATMはそこかしこにある。

海外において、ATMの数は意外なほど多く、日本のコンビニの数より多いくらいです。よほど田舎の村に行くとありませんが、初心者がいきなりそこに行くことはないでしょうから、お金の心配はあまり必要ありません。

三井住友VISAなら海外旅行保険がついてくる!断然おすすめ。

これからクレジットカードを作るという場合には、三井住友銀行の発行するクレジットカードが断然おすすめ!なぜなら、海外旅行保険がついているからです。掛け金無しで海外旅行の損失・トラブル・病気費用を補償してくれるのでうれしいですね。三井住友VISAでは、女性向けのクレジットカードも出ています。

クレジットカードが作れない場合、デビットカードで代用しよう。

クレジットカードを作れない年齢の人、クレジットカードを持つのが不安な場合には、デビットカードで代用しましょう。
デビットカードとはクレジットカードと同じような使い方ができるもので、世界各地のATMでお金が下せます。しかしキャッシング機能はなく、銀行に預けてある額のぶんしか引き出せないようになっています。
誰かに不正利用されて多額の借金を背負うことはなく、お金の感覚を間違えて浪費してしまうこともありませんね。そのため、16歳から作ることが可能ですし、審査もありません。
要はプリペイドカードのようなものです。

 

ゲストハウスの活用が、バックパッカー冒険のカギ!

バックパッカー旅をするなら、宿泊は「ゲストハウス」を中心に考えましょう。
ゲストハウスとは、安宿のことです。

 

ゲストハウスなら1泊数百円!これなら長期放浪もできる!

ホテルは1泊5,000円くらいしますが、ゲストハウスは数百円程度と格安。そのぶん施設は簡素ですが、最低限の設備はきちんとそろっています。ドミトリー(相部屋)で大丈夫なら、さらに宿泊費を安く抑えられますよ。東南アジアのドミトリーには、1泊100円なんていうところも!

旅人たちとの交流や情報交換が楽しい!

ゲストハウスの魅力は、安さだけではありません。
ゲストハウスには、もっぱらバックパッカーたちが集まります。そして、必ずといってよいほど広いリビングスペースが設けられていて、バックパッカーたちはそこでくつろいでいます。彼らからその町の観光情報を教えてもらったり、次の町への行き方を教えてもらったり、遠い国の遺跡のオモシロ話を聞かせてもらったり・・・!この交流は非常に面白いもので、バックパッカー旅の醍醐味の1つです。ぜひ覚えておいて!

キッチンのあるゲストハウスが多い。自炊で旅費の節約を。

また、ゲストハウスはキッチンを持っていて、宿泊客に開放しているところが多いです。物価の安い東南アジアではあまり必要性は高くありませんが、ヨーロッパなど物価の高い国に行くと、スーパーで買い物をしてゲストハウスのキッチンで簡単な自炊をすることで、食費をとても安く抑えられます。みんなで一緒に料理をして「シェア飯」するのも楽しいですね。

ゲストハウスは、ヨーロッパでは「ホステル」と呼ばれる。それ以外の名前も。

東南アジアでは「ゲストハウス」、そしてヨーロッパなど先進国では「ホステル」という名前を冠しているものが多いです。
ゲストハウスやホステルという文字を冠していなくても、ゲストハウスとほぼ同等な宿も多いです。バックパッカーズロッジ、トラベラーズロッジ、〇〇ペンション、などなど。

ゲストハウスが不安なら、ユースホステルや日本人宿から挑戦しよう。

ゲストハウスへの不安が強いなら、まずはユースホテル(ホステリングインターナショナル、HI)を利用するのがベター。母体のしっかりした安宿で、館内は清潔に保たれていますし治安も良く、ゲストも上品な人が多いです。ただし、ゲストハウスよりも1.5~2倍くらい高いですね。

続いて、「日本人宿」と呼ばれる、日本人の多く集まるゲストハウスもおすすめ。主要な町には1つずつくらい、日本人宿があります。オーナーが日本人であるか、または外国人でも日本語が堪能です。日本語でやりとりや情交換ができますよ。日本人好みの内装に整えられていることが多く、羽根布団を備えていることも!ただし、日本人宿もやや高いです。普通のゲストハウスの1.5倍くらいでしょうか。東南アジアなら、ダブルで1泊1,000円くらい。

ユースホステルも日本人宿も無いエリアでは、ちょっと高めの料金のゲストハウスが安心です。高額なぶん設備は良質で、清掃やサービスも行き届いています。客室も上品な傾向にありますが、年配者が増えます。

 

必ず現地物価を理解してから行こう!

海外旅行では、バックパッカーに限らずボッタクリに遭いやすいもの。それは、現地の物価を知らないことでますます危険が高まります。

旅費倹約もバックパッカーのゲームの一つ。

実は、パックツアーや高級旅行者のほうがよっぽどボッタクリに遭っているのですが、彼らは倹約を気にしていないので、被害者意識や不快感は薄いのです。
高級旅行者の出入りする場所では値段表示がされており、その額のとおりに払って彼らは安心します。しかし、現地人が100円で買っているものに500円の値段表示がされており、実質的にはとてもボッタクラれているんですね。
バックパッカーは、いかに費用を安く抑えるかもゲームの1つ。いつも倹約を気にしているので、ボッタクリにも敏感です。100円でも損すると「クヤシー!」と感じるので、ボッタクラれることを防ぐために現地物価に詳しくなっておくことはとても大切。

タイ、カンボジア、マレーシア、ミャンマー:日本の1/5くらい。

バックパッカーの登竜門的な国、タイやカンボジアの物価には、特に敏感になっておきたいところ。
現地物価は日本の1/10くらいなのですが、その価格で食事や買い物するのはよほどのスゴ腕バックパッカーでないと無理なので、1/5くらいと考えておきましょう。
麺料理やチャーハンは1皿150円。アイスコーヒーは1杯70円。安宿はダブルで1泊700円、クーラー付きで1,000円。マッサージは1時間500円。
足が疲れるとマッサージに興味を持つでしょう。日本では1時間5,000円くらいが相場なので、「オ姉サン、マッサージ1,000円ヨ!」と言われると「安い!」と飛ついてしまいたくなりますが、現地物価では500円くらいのものです。1,000円のマッサージは高いので、他をあたりましょう。
お土産は、どれも100~200円程度で買えると考えてください。Tシャツも200円が適正価格。アロマ石けんも100円で買えます。「安クスルヨ!500円ネ!」と言われても飛びついてしまいそうですが、実際はもっと安いのです。エスニックなブレスレットやネックレスも100円で買えます。100円で買えるんです!

ラオス、インドネシア(バリ)、インド:日本の1/7くらい。

ラオスやインドネシア(バリ)にいたっては、さらに安いです!
現地物価は日本の1/12くらいですが、それで買うのは難しいですから、日本の1/7くらいと考えましょう。1/10よりもちょっと高いくらいな感じです。
麺料理やチャーハンは1皿100円。アイスコーヒーは1杯50円。安宿はダブルで1泊500円、クーラー付きで700円。マッサージは1時間350円。
バリで、アロマオイルを使ったエステマッサージを楽しみたいと思っても、バックパッカーの出入りするエリアを探せば600円くらいで見つかります。高級ホテルなら6,000円、高級旅行者向けエリアで安いサロンを探しても2,000円くらいですね。2,000円でも高いのです。彼らにとって25,000円くらいとっているわけですから。
タクシーに気を付けましょう。バリで空港から主要ホテルエリアまでは、1,000円未満で行けます。空港のオフィシャルタクシーは3,000円以上とります(笑)空港の外に出て自分で交渉すれば、10ドル以下で見つかるでしょう。

イタリア、フランス:日本よりもちょっと安い。

イタリアやフランスはものすごく物価が高いと思い込んでいる人が多いです。でも、地元民の物価は実は日本と同じくらいで、むしろ日本よりちょっと安いくらい。
ピザはMサイズが5ユーロ。一切れピザなら1ユーロ。売店のサンドイッチ、パニーニめいた軽食は3ユーロ。イタリア、フランスでも、昼食は3ユーロで済ますことが出来るんです!
喫茶店のコーヒーは2ユーロ。安宿はダブルで1泊3,000円くらいから見つかります。ホテルの客引に、「ウチは安いよ!5,000円だよ!」と言われても付いていってはダメ。
服は、土産物屋やブティックではなく地元民の利用する大型店(H&Mのような店)に行けば、意外にもユニクロと同じくらいの安さでカワイイ服がざくざく売られています!バブル世代のおばさまたちが入るようなエリア、お店には入らないようにしましょう。とても高いです!

スーパーで物価調査をしよう。ガイドブックの物価感は信頼性低し。

それ以外の物価については、その土地についたらまず、地元民向けのスーパーマーケットに入って物色してみるのが賢い知恵。それで物価感がわかります。
「地球の歩き方」にも各国の物価情報が載っていますが、やや甘めの物価感覚になっています。たとえば、東南アジアのレストランのページで、「チャーハンが1食200円で激安!」などと書かれていたりしますが、200円では激安じゃないですね。高級旅行者にとっては安いのですが、バックパッカーにとっては安くありません。「地球の歩き方」の物価感覚は、高級旅行者目線になってしまった感があります。
 

 

バックパッカー旅の荷物は?あると便利なアイテムは?

バックパッカー旅では、どのようなアイテムを持っていくのでしょうか。荷物がパックツアー旅行と同じとは思えませんよね。持っていくと便利なアイテムには、どのようなものがあるのでしょうか?

 

バックパッカー旅における持ち物は、「なるべく少なく」が基本。それだけ背中の重荷が軽く済みますからね。また、7kgを超えてくると、LCC飛行機の機内持ち込み重量制限に引っかかり、預け入れ手荷物の手数料を取られてしまうので、なるべく7kg以内に抑えたいです。10kgまでOKの航空会社もありますが。

 

バックパッカー旅の荷物一覧!

  • Tシャツ3枚(着てる物を含む)

  • 下着3組(着てる物を含む)

  • 長袖Tシャツ1枚

  • ジップアップパーカー1枚

  • 丸められるダウンジャケット1枚

  • 長ズボン2枚(着てる物を含む)

  • 水着1組

  • スポーツサンダル(はいていく)

  • シャンプーリンスは100ml以下の容器で。

  • せっけん(ボディソープではかさばるし使い勝手が悪い)

  • 歯ブラシセット

  • コスメは最低限だけを。

  • バスタオル1枚

  • 大きめのフェイスタオル1枚(バスタオルの代用に出来ると理想)

  • 常備薬

  • ガイドブック

  • ビニール袋数枚(現地調達でもOK)

  • メモ帳や日記帳

  • 財布、パスポート、クレジット(デビット)カード。

  • 15リットル程度の容量のサブリュック。

  • 財布やガイドブックなどが入る小物バッグ。ウエストバッグや肩掛けタイプ。

必需品としてはこのくらいですね。
この程度の内容なら、20リットル程度の小さなリュックでも収まります(笑)

衣類は3日ぶん程度を洗濯して着まわす。潔癖症なら5日ぶん用意して。

パックツアーの場合、衣服は日数分を持っていくかもしれませんが、バックパッカー放浪の場合は3日ぶんくらいです。それらを洗濯しながら使いまわします。洗濯機がゲストハウスにあったり、安宿街の近くに安価なランドリーサービスがあり、それを利用します。それらが無い場合、宿の浴室や洗面所で自分で手洗いすることも。バックパッカーはこうした作業をせっせとやります。
3日ぶんだと洗濯が追い付かないこともあり、同じTシャツや下着を2日間は続けて着ることがあります。少々フケツですが、慣れましょう(笑)5日ぶんくらい持っていけば毎日変えられそうですね。Tシャツが足りなくなったら、現地でお土産を兼ねて買うのも良いアイデア。東南アジアなら100~300円程度で買えますよ。
水着は、場合によっては下着の代用品にしましょう。

ゲストハウスではバスタオルは貸し出されないので要注意!

バスタオルは必須です!ゲストハウスなど安宿では、バスタオルは貸し出しされないことが多いのです。
洗い替えを考えると2枚必要になりますが、バスタオルを2枚持つと非常にかさばるため、大きめのフェイスタオルを持っていき、それをバスタオルの代用品にすると良いです。110cmくらいあれば、バスタオルの代用になるでしょう。

コスメは最低限でやりくりしよう。オールインワン美容液を活用して。

女性の場合、旅行の持ち物としてコスメ類がかさばりますが、バックパッカー放浪をするなら最低限の内容に抑えましょう。スキンケアアイテムは、オールインワンタイプの化粧水を1つ、持っていくのがオススメ。日焼け止めも兼ねられるなら最高ですね。

テントは不要。寝袋は寒い地域に行く人のみ。

寝袋やテントは要らないの?そう思ったでしょうか。
15年くらい前までは、テントを持って旅するバックパッカーも多いものでした。しかし、欧米のゲストハウスも値下がりし、1泊2,000円程度で泊まれるようになったので、テント泊やキャンプ場泊をする人はほとんどいなくなっています。よほどのキャンプ好きくらいですね。
したがって、お鍋や電気ケトルなど調理器具を持ち歩く必要性も低いです。スプーン、フォークくらいは持っていると便利ですが。
寝袋は、寒い地域や世界一周、大放浪をする場合には持つ人も多いですが、東南アジアを1カ月周るくらいなら、寝袋は必要ありません。

 

ゲストハウスはどこで探す?予約は必要?

バックパッカーたちはもっぱら、ゲストハウスやホステルと呼ばれる安宿に泊まりますね。

安宿を飛び込み泊する人は減っている。ネットで事前予約がベター。

ひと昔前までは、「ゲストハウスは予約の要らないもの」と言われていました。どこの町にせよ似たような安宿が無数にあるため、飛び込みで「泊めてくださーい」と言っても充分に部屋が確保できたのです。
しかし、インターネットの普及した近年では、前日以前にホテル予約サイトで予約をしておくのが一般的になっています。みんながそうしているということは、あなたもそうしないと、当日押しかけでは満室になってしまう懸念が高いということ。

でも、飛び込みでの宿探しをする体力と覚悟は備えておこう。

まぁ、以前も、目当てのゲストハウスが満室で断られ、近くの似たようなゲストハウスを2軒、3軒と渡り歩くことはざらでした。バックパックを背負ったまま30分も1時間も、慣れない町を歩くのです。ネット予約の時代になり、こうしたさすらいの必要性はほとんどなくなりましたが、地域によってはネット予約の出来る安宿が少なかったり、ひょんな事情から事前予約せずに新しい町に乗り込むことがあるので、ときにはバックパックを背負いながら宿を尋ね歩くこともあるのだと覚悟しておきましょう。

ゲストハウスの情報は「地球の歩き方」に載っている。

ゲストハウスは、「地球の歩き方」に掲載されています。日本人旅行者に評判の良い宿が厳選されて幾つか載っており、ここから選ぶとハズレにはなりにくいです。決めた宿をさらに、アゴダやブッキングドットコムなどのホテル予約サイトで探し、予約を入れると良いです。
なお、ホテル予約サイトは、アゴダが最も安いですね。安宿のレパートリーが、アゴダが最も多いです。「最安値保証!」と謳うエクスペディアは、実際にはそんなに安くないですし、安宿の加盟がやや少ないです。そして、デビットカードでは予約ができません。

空港ではゲストハウスの予約や情報提供は無い。

また、空港ではゲストハウスの予約を取ることはできません。空港のホテル予約サービスに加盟しているゲストハウスやホステルは、ほとんどありませんね。
そして、空港のホテル予約デスクの職員に、「安いゲストハウスはどこですか?」と尋ねても、彼らはその情報を持っていません。町のツーリストインフォ(観光案内所)であれば、安宿の情報を持っていることは多いです。


ゲストハウスに送迎サービスは無い!自力で向かうべし。

高級ホテルとゲストハウスの大きな違いに、「送迎サービスの有無」があります。
高級ホテルの多くは送迎サービスを持っており、空港からドアツゥドアで運んでくれますよね。しかし、ゲストハウスにこうしたサービスは無いと考えてください。まれに、有料オプションで送迎サービスを実施しているところもありますが、基本的に、ゲストハウスは自分の足で赴くものと考えましょう。

タクシーや電車、バス、路面電車などを乗り継いでいくのです。タクシーでゲストハウスまで直行するのは味気ないので、出来ればタクシーは使わないようにしましょう。
バックパッカーがタクシーを使っていると、「おぉ、甘ちゃんだなぁ」と笑われてしまいます(笑)ただし、タクシーに乗らないと安宿にたどり着けないような町もあります。


・電車、市バス、路面電車、トゥクトゥク(バイクタクシー、簡易タクシー)に乗る。
・地図を見ながら20分くらいはバックパックを背負ったまま歩く。
この2つのことを当たり前に出来るようになりましょう。バックパッカーとはそういう生き物なのです。タクシーで楽らく直行しても、別にかまわないんですけどね。

 

スーツケースを転がしてバックパッカー放浪してはダメなの?

バックパッカーみたいな冒険旅がしたい!でも大きなバックパックを背負うのは辛い・・・
そんな思いで葛藤している人もいることでしょう。

スーツケースを転がすバックパッカーも少しはいる。

スーツケースを転がしながら、バックパッカー的な旅をするのはダメなのでしょうか?
もちろん、ダメではありません。ごく少数ですが、スーツケースのバックパッカーもいますよ。
でも、バックパッカー的な場所に出入りする場合、スーツケースは不便なので注意が必要です。

バックパッカーの出入りする場所はスーツケースのほうが不便!

高級ホテルは舗装された道・場所にありますし、エントランスまでタクシーで行きますが、バックパッカーが泊まる安宿は、未舗装のゴツゴツした道の先にあることも少なくありません。このような道をスーツケースを転がして歩くのは、バックパックを背負って歩く以上に困難です(笑)

また、夜行バス、長距離バスなどでは大きな荷物をバスの床下に預けますが、この際、とても乱雑に扱われます。バックパックならあまり支障はないのですが、スーツケースだと割れる恐れがあり、またはひどく汚れたり擦れたりします。これは離島に行くフェリーなどでも同じことが言えます。

続いて、スーツケースを転がしていると、他者からは「高級旅行者」「お嬢様」という印象を持たれます。すると、盗人に狙われやすくなったり、タクシードライバーがやたらうるさく声を掛けてきます。お金を持っていると思われ、高い料金をふっかけられたりします。

また、周りのバックパッカーたちから、違う人種の旅行者だと思われてしまいます。話しかけてもらえなかったり、「どこかおすすめの宿はありませんか?」と尋ねても高級ホテルを指し示されてしまったりするのです。「軟弱者だな」と思われてしまったりもします。

そして、バックパッカーは地図を見ながら歩くことが多いのですが、これにおいて、両手の空くバックパックのほうが都合が良いですね。

このように、バックパッカーの旅のスタイルにおいては、スーツケースのほうが都合が悪く、苦労が多くなりがちなのです。そして、バックパックにはバックパッカーでることを示すコスチューム的な意味合いもあることを知っておきまそう。

バックパックはそんなに重くない。先入観に囚われず、慣れていこう。

バックパックはそんなに重いものではなく、ランドセルを背負えるなら誰でも背負えます。最初は辛いと感じるとしても、数日も旅しているうちに自分のリュックの重さに慣れてきます。なので、最初は抵抗があるとしても、バックパックで旅をして適応していったほうが何かと便が良いでしょうね。

キャリー、リュック、2WAYの旅行カバンもある。

どうしてもバックパックが辛い場合、キャリー形式とリュック形式の2WAYタイプの旅行カバンがあるので、そのようなものを使ってみるのも手です。
ただし、日本で売られているものは高額なものが多いですね。20,000円以上するかもしれません。東南アジアで探せば5,000円くらいで見つかるのですが。

 

海外旅行ではクレジットカードが2枚必要って本当?

本当です。これは、バックパッカースタイルに限ったことではないですね。

クレジットカードのエラーに備えて、2枚持ちが必須。

クレジットカードでATMからお金をおろしたり、ちょっと高級な店で決済をするときに、まれにクレジットカードが上手く反応してくれないことがあります。機械の相性の問題ですね。また、クレジットカードを失くしてしまったり、対応する銀行口座にお金があまり入ってなかったりといったイレギュラーな事態があります。それらに対応するには、クレジットカードは2枚持っていたほうがベター。もちろん、デビットカードでもかまいません。

異なるブランドを2枚揃えよう。VISAやマスターは必ず1枚確保して。

クレジット会社は、2枚が異なるもののほうが良いです。1枚がVISAカードならもう1枚はマスターカード、といった具合ですね。また、VISAかマスターは、必ずどちらかを持っていたほうが良いです!海外では、JCBやオリコカードなど、その他のブランドは使えないことがあります。VISAとマスターはほぼどこでも使えるので、この2つのブランドがベスト。
 

女子バックパッカーの防犯対策はどんなことに注意する?

女の子なら特に、防犯対策は念入りに行っていきましょう。防犯意識さえしっかりしていれば、大きなトラブルに遭うことはほとんど無いです。

女子バックパッカーに必須の防犯対策一覧!

  • 金持ちそうな格好をしない。Tシャツにジーンズ、ユニクロダウンで。

  • セクシーな格好をしない。スカートは厳禁。パステルカラーや白は着ない。

  • 香水をつけない。コロンも不可。ヘアコスメもなるべく控えて。

  • 財布は100円ショップで男っぽいものを買って持っていく。

  • 大金は持ち歩かない。東南アジアなら1万円まで。先進国でも2万円まで。

  • パスポートはパスポートケースにしまって、胸やお腹にしまう。

  • お酒は飲まない。ゲストハウスの中でも飲まないほうが良い。

  • 夜の酒場エリアに近寄らない。

  • 高級ショッピングエリアに行かない。高級土産屋エリアに行かない。

  • 気さくな人を「善い人」だと思わないこと。話しても良いけど信頼しないで。

  • 日本語のギャグを言う人は全員不誠実な人だと心得るべし。

  • 日本語の上手な人は、親切にしてくれても警戒すべし。

  • 外国人とワンナイトラブをしないこと。

  • バックパックにはカギをつけること。

  • ノートパソコンやカメラは常に携帯すること。

こうしたことを守っていれば、たとえ女の子の一人旅でも大きな事故には遭いません。
最も重要なのは服装ですね。日本の女性は、「普通」と思っていても外国人から見て可愛らしすぎ、セクシーすぎるので、「ボーイッシュな格好をする」くらいのつもりで服を選びましょう。スカートは絶対にはかないこと。ビーチエリアでもひざ丈スカートは控えましょう。ロングスカートやロングワンピが着やすいですね。
お財布も、長財布は特に、どんなものでもお金持ちに見えてしまい、悪い人や商売人に目をつけられます。100円ショップでペラペラのボーイッシュなものを買い、チェーンでズボンなどにくくりつけましょう。
そして、海外ではお酒を飲まないこと!勧められても断固として断りましょう。欧米人に誘われた場合も飲まないほうが良いです。泊まっている宿の中でも飲まないほうがベター。お酒を飲んでトラブルに遭うなら、それは全部自分のせいだと考えてください。人のせいにはできません。
日本人旅行者と仲良くなって、遺跡観光や町移動など、しばらく行動をともにしたりするのは楽しく有意義ですが、お酒を飲む男性とは行動しないようにしましょう。キケンです。

 

バックパッカー旅にチップは必要?基本的に必要ナシ。

日本人を戸惑わせる、海外の「チップ」という習慣。
バックパッカーの出入りする宿や安い食堂において、チップという概念は必要ないと考えてください。

ゲストハウスでチップを払う必要は無い。

3ドルの宿に荷物を運んでくれるポーター係はいませんが、女性がチェックインした場合など、若い男性スタッフが大きな荷物を運んでくれることはあります。でも、宿泊料3ドルの宿に対してほんの1分荷物を運んだ労力に、1ドルのチップは不要です。笑顔で「サンキュウ」だけ言っておきましょう。
日々のベッドメイク、ルーム清掃についても同様。ゲストハウスはベッドメイクは行われない宿が多いですが、3日に1回程度行う、といったところもあります。トイレットペーパーを律儀に三角折りしてくれたりもしますが、やはり枕元にチップを置いておく必要などありません。

食堂でも同様。コカ・コーラのビンのフタを開けてくれたからといって、チップを払う必要はないのです。

1日ツアーでもチップは不要。彼らは充分な収入を得ている。

1日ツアーなど参加すると、小舟の運転手やガイド、バスの運転手などがチップを要求してくることがあります。
けっこうガメつく「チップチップ!チップくれよ!」とせがんでくるのですが、基本的に、払う必要はありません。彼にはすでに定報酬が払われています(しかも観光業者の給料は多いです!)。やたらノリの良いガイド、甲斐甲斐しい運転手などが、貪欲に追加の報酬をせがんでくるのです。払う必要はありません。

チップが必要な場合も、日給10ドルになる程度で充分。払い過ぎないようにご注意を。

あらかじめ、ツアーデスクのスタッフから、「小舟のドライバーには別途チップを払ってください」などと言われている場合には、グループ全体で1つのお金を払います。このときの額は、彼の日給が(東南アジアなら)10ドルになる程度で逆算すれば充分です。たとえば5人のグループを1時間の小舟クルーズした、という場合、総額2ドルでもう充分。彼はその日、他にも5~6組のグループの相手をしますから、それで充分、10ドル以上に達します。ほとんどの観光客は、こうした観光業者のチップ要求に対して、多くの額を払いすぎています。そしてそれが、観光業者を性悪にしていくのです・・・。

高級ホテルや高級レストランに行くなら、もちろんチップは必要。

バックパッカーだとしても、高級なホテルや高級レストランを利用する場合は話は別。あなたの身分が何であれ、その施設のチップ制度に一通り従っておきましょう。

 

オススメの遺跡観光地セレクション!

バックパッカーには、遺跡を好む人がとても多いですね。観光地の中でも最も冒険感があり、バックパッカーらしい場所と言えます。そして遺跡のある町はバックパッカーらしいバックパッカーが多く、ステキな友達が作れるかも?

何はなくともアンコールワットとアンコール遺跡群!

アンコール・ワット.JPG

遺跡観光地でもっともおすすめなのは、ダントツでアンコールワットです!世界で一番広い寺院遺跡ですね。冒険感があって楽しいです。
アンコールワットは、地元の子どもたちがたむろしているのも楽しいポイント!もっぱら土産物売りなのですが、可愛らしい顔をした子たちが多く、カメラを向けると思わずニッコリ微笑んでくれます。英語が少しでも出来るなら、ちょっとおしゃべりしてみましょう。「この遺跡のオススメの場所ってドコ?」なんて尋ねてみると、ヒミツの場所に案内してくれるかも・・・!?彼女らの売る土産物は安いものが多く、1~2ドル程度なので、遊んでもらったなら買ってあげても良いですね。エスニックなブレスレットなどはいかにも東南アジアっぽいです。
そして、アンコールワットのそばには似たような面白い遺跡が何十個もあります!ぜんぶ回るのは無理がありますが、3泊ほどはこの町に滞在して、10以上は遺跡を巡ってみましょう。ゲストハウスのバイクタクシーが日額10ドル程度で貸し切りできます。
中でも、ガジュマルが遺跡にからみついて圧巻の景色を見せるタプロムは絶対に絶対に必見!!プレアカン遺跡も、マイナーですがおすすめですよ。冒険感があって楽しいです。

気軽に行きたい!そんなあなたにはタイのアユタヤ遺跡が最適。

アユタヤのワット・マハータート。木の根のブッダで有名なのはココ。

遺跡で冒険ごっこをしてみたいけれど、険しい旅路はカンベン・・・。そんなあなたにおすすめなのは、タイのアユタヤ遺跡です。
首都バンコクから電車でわずか2時間。日帰りも可能な近さにあるのに、とても本格的で楽しい遺跡です!アユタヤも複合遺跡群で、たくさんの遺跡が密集しています。レンタサイクルにまたがって、4つ5つの遺跡を巡ってみましょう。
必見はワット・マハータート。木の根に抱かれたブッダ像で有名ですが、遺跡としても広く、楽しいところです!地図など捨てて気ままに探検しましょう♪

死ぬまでに行きたい!マチュピチュは遠いけど感動はひとしお!

最強の遺跡マチュピチュ!天空の遺跡は登山好きにもオススメ。.jpg

「天空都市」と呼ばれるマチュピチュも、スケールの大きさと迫力ではアンコールワットに負けません。山の上というロケーションにより、なおさら神秘的に感じられますね。
南米という日本から非常に遠い場所にあるので、なかなか気軽にはいけませんが、死ぬまではぜひ行っておきたい場所!
近年のうちに入場制限が始まりそうなので、お金と度胸があるなら早めに行っておいたほうがベターです。


オススメの自然景勝地セレクション!

人工物よりも、大自然が生み出したありのままの風景に感動したい!そんな感性のあなたにおすすめしたいのは、この3つの観光地です。

モロッコのサハラ砂漠は絶対にラクダに乗ってさすらうべし!

モロッコのサハラ砂漠はラクダに乗るとさらに感動度アップ!.jpg

自然景勝地の中でも最も体中で感動を味わえるのは、おそらくコレ。モロッコのサハラ砂漠です。
どこまでも広がる砂状砂漠で、地球の広さを痛感しましょう。サハラ砂漠に行くなら、ラクダに乗れるツアーを絶対に選ぶべき。遊牧民みたいにどこまでもどこまでも、頭がカラッポになるまでラクダに揺られて歩きたいですね。
砂漠のど真ん中で仰ぎみる夕日や朝日は絶景も絶景で、涙を流してしまうほどでしょう。星空のキャンプはチョっと大変ですが、それもまた楽しいです♪
ジャンプ漫画「ワンピース」が好きな人などは、より一層感動すること間違いナシ。

コレって地球なの!?トルコのカッパドキアは不思議の国みたい!

トルコのカッパドキアはめちゃくちゃ楽しい!

違う惑星か、そうでもなくともおとぎの世界に迷いこんでしまったような、なんとも奇妙な景観が広がるカッパドキア。トルコにあります。
通称キノコ岩と呼ばれる奇岩地帯が延々と広がっている様は、宿の近くを散歩しているだけでも楽しいですね。奇岩に近付いてみると、大きな穴がたくさん。地元の子どもたちが何年も何世代もかけて、奇岩に秘密基地を作っています♪
地元の子どもたちと仲良くなると、村で一番大きな秘密のお城に連れていってもらえるかも!?ヒントは、ギョレメ村からミニバスで行けるウチヒサルの高台の・・・
また、この地域には地下8階層にもわたる広大な地下都市があることでも有名。洞窟の迷路、洞窟の住居が地下に延々と広がっています!ツアーに参加することで、その中も探検することができますよ♪

鏡張りのウユニ塩湖は雨季シーズンを狙って行くのがテッパン!

ウユニ塩湖に行くなら雨季は必須!鏡張りと美しい空を見よ!

近年、旅行系番組で取り上げられることが増えて、一躍大人気観光地となったウユニ塩湖。これは日本の反対側、南米はボリビアの高地にあるので、訪れるのはなかなか大変です。でも、パックツアーで行くよりもバックパッカー放浪で冒険しながら赴くのが楽しいですね。
ウユニ塩湖が鏡張りになるのは、塩湖に雨が溜まる雨季だけ。雨季は11月~4月なのですが、特に1、2、3月あたりが、キレイな鏡張りの風景を拝みやすくなっています。

 

観光地よりも楽しい場所がある!

現地の人と仲良くなって、お家に招待されたりすることも!そういうのが一番の思い出に

バックパッカー旅をするなら、ぜひ理解しておいてほしいことがコレです。


「観光地よりも楽しい場所がある!」

 

高級旅行では、もっぱら有名な観光地や高級なホテルを「目的」として、そこを楽しみます。しかしバックパッカー旅の場合、楽しみや目的は無数にあるのです。無数に「転がっている」のです。
バックパッカーたちも、「アンコールワットを見たい」「首長族が見たい」などと目的を決めますが、しかし目的はあって無いようなものなのです。彼らは、そこにたどりつくまでの「プロセス」をぞんぶんにエンジョイします。

たとえば、1泊目はバンコクの安宿街に宿をとるでしょうか。チェックインをして荷物を置いたら、近場の散歩に出かけます。有名な観光地に行くのではなく、「近場」を「散歩」するのです。

 

見慣れないスイーツの屋台など見かけると、そこで足を止めます。気になるスイーツをじっくり眺め、ちょっと触ってみたりします。「おじちゃん、これ何??」つたない英語で地元民に話しかけます。返ってきた答えがわからなくても、それでもイイのです(笑)

首をかしげてはにかんでいると、「食べてみるか?」とちょっと千切って手渡してくれるかも?食べてみましょう!こうした交流が楽しいワケです。そして、本当のその国の料理やお菓子というものがわかります。

屋台でスイーツを食べていた地元民に、声をかえられるかもしれません。「ジャパニーズか?ツーリストか?」と。「そうだよ」と愛想よく答えると、「この道の裏に立派な寺院があるぞ!もう行ってみたか?」などと、ガイドブックに書いていないような情報を教えてくれたりします。あまり興味がないとしても、勧められた場所に行ってみましょう。すごく人の良いお坊さんがいたり、興味がないと思っていたのにその立派なたたずまいに思いがけず感動したりします。玄人な日本人バックパッカーに出会って、お友達になれるかもしれません。
ネコに話しかけてもいいですし、味のある路地裏をどんどん進んでいってもいいです。美しい樹を見つけたら、その根元にたたずんでいましょう。
安くて美味しい、人情味のある食堂を見つけたら、その町の滞在中に何度も通うとよいです。おじさんはすぐにあなたの顔を覚えてくれて、ニコニコ微笑んでくれます。

こんなふうに、ガイドブックに書かれていないような場所、店、体験を、バックパッカーたちは無数に繰り返しているのです。そして、そんな「筋書のないドラマ」「誰も知らない小さな店」を楽しんでいます。コレが面白いのです!それはまるで、RPGで宝箱を発見するようなもの!世界は宝箱に満ちています!
バックパッカーたちにとって、ガイドブックに書いてある高級ジュエリーショップで1万円の真珠を買うことは、予定調和すぎて何も面白くないのです。
有名な高級品を得ることよりも、有名な高級料理を食べることよりも、ずっと楽しい体験を日々無数に繰り返しています。ほとんどお金をかけずに(笑)

携帯電話は旅に持っていく?

海外でも、海外ローミングの設定にしたり、海外でSIMカードを購入したりすれば、携帯電話が通じるようになります。どこでも通話ができるようになります。とても便利だし、安全ですね。
でも、基本的にバックパッカーたちは、「携帯電話」という目的ではスマートフォンを所持しません。

携帯電話に頼らず、地元民との交流で問題解決するのが楽しい!

バックパッカーたちは、たとえば新しい町に着いて宿探しに迷っても、そこで宿の主人に電話して助けを求めたりはしないのです。それが最もカンタンな解決法ですが、それでは味気ないから。
彼らは、道行く人に地図を見せながら、「〇〇ゲストハウスってどこ?」と尋ねます。またはその宿の近くの目印になりそうな有名な建物、「〇〇バンクってどこ?」などと尋ねます。

海外ではおよそどこの地域でも、道行く人たちはとても親切で、こちらの言葉がほとんど通じていなくても(英語がヘタっぴでも)、一生懸命に道案内に応じてくれます。こうした地元民との心温まるやりとりが楽しいもので、そしてバックパッカー旅っぽいものなので、バックパッカーたちは今でも、アナログな手法を取り続けるのです。
携帯電話の通話が出来ないと不便ですが、「その不便さを敢えて楽しむ」のがバックパッカー的感覚と言えますね。

 


バックパッカー旅にポケットWi-Fiは持っていく?

InstagramやFacebookが好きな人などは、海外でも毎日ネットに繋げて、自分の見たものを発信したい、日本の友人たちと交流したいと願うでしょう。すると、ポケットWi-Fiは必須でしょうか?
そんなことはありません。バックパッカーでポケットWi-Fiを持つ人は、ほとんど0パーセントですね(笑)

ゲストハウスには大抵フリーWi-Fiがある。ポケWi-Fiは必要ない。

なぜなら、ゲストハウスや、旅行者向けのレストラン、カフェでは、フリーWi-Fiを提供している場所がとても多いからです。1泊3ドルのゲストハウスでも、辺鄙な田舎にあるゲストハウスでも、少なくともリビングなどの共有エリアではフリーWi-Fiを提供してくれています。日本の田舎の民宿などには無いところもまだ多いですが、海外のほうが進んでいますね。東南アジアでも、です。

旅行者向けレストラン、カフェもフリーWi-Fiが充実している。東南アジアでも。

レストラン、カフェも、外国人旅行者向けの店の多くはフリーWi-Fiを提供しています。店のドアや壁など目立つところに、フリーWi-Fiのマークが掲げられていてすぐにわかります。
日本よりもずっとずっとずっと、飲食店のフリーWi-Fiは進んでいます。東南アジアでも、離島でも。

ポケットWi-Fiが必要なのは仕事で使う人くらい。

このように、かなりフリーWi-Fiの提供が進んでいるので、わざわざポケットWi-Fiを持っていく必要性はありません。ポケットWi-Fiが必要なのは、よほどの不安症でいつも地図アプリを見ながら歩きたい人や、インスタグラマー、ユーチューバーなど、四六時中タイムリーに自分の行動を発信していたいような人くらいでしょう。それと、やはり四六時中の交信状態を必要としているビジネスを兼ねたバックパッカーくらいです。

InstagramやFacebookでの写真公開など好んでいても、「夜宿に戻ってからアップすれば充分」、と考えるなら、ポケットWi-Fiはまったく不要です。よほど田舎の地域に行くとゲストハウスではフリーWi-Fiが提供されなくなりますが、かといってそのような地域では、ポケットWi-Fiを持っていてもそれも使えないでしょう。

アゴダやブッキングドットコムで次の宿の予約をする作業も、ゲストハウスのフリーWi-Fiで充分に行えます。

ポケWi-Fiに1日600円?宿が1泊300円でWi-Fi付くのに??

費用の問題もあります。ポケットWi-Fiは、「1日わずか600円!」などと掲げられていて、たしかに安く感じられます。しかし、1泊300円、1食100円で済ませ、1日の総旅費が1,000円か2,000円のバックパッカーにとって、Wi-Fi費だけで日額600円というのは高すぎます(笑)宿代よりも通信費のほうが高いというのは、費用のバランスが悪すぎますね。

 

地域別、バックパッカー旅難易度リスト!

バックパッカー旅と言えば、とりあえず東南アジアから攻めるのがセオリーです。でも、中には東南アジア以外の地域の国に行きたいと切望している人もいることでしょう。それは構わないのですが、でも難易度の面から言えばやはり東南アジアが最も入りやすいですね。ここでは、地域別のバックパッカー放浪の難易度をご紹介していきます。

東南アジア放浪の難易度は?

総合難易度:★★★
言葉難易度:★★★
物価難易度:★★★
治安難易度:★★★★
地域別で言えば、やはり難易度が最も低いのは東南アジアです。
バックパッカーのノウハウを積むうえで、東南アジアが最も適しているので、とりあえずは東南アジアからチャレンジしましょう。タイ―カンボジア、タイ―ラオス、ベトナム―カンボジアなどと2カ国以上周遊すると、面白そうですね。国境は陸路で超えたいところ。
台湾や中国、韓国、香港あたりはもっと難易度が低いですが、バックパッカー放浪としてはちょっと刺激が足りなそう。
東南アジアの中でも、マレーシアはやや難易度が低くて、インドネシアはやや難易度が高いです。インドネシアは初バックパッカー旅にはおすすめしませんね。

なお、インドは東南アジアに含んでいません。難易度に大きな差があり、別の枠で解説しています。

中東放浪の難易度は?

総合難易度:★★★★
言葉難易度:★★★★★
物価難易度:★★★
治安難易度:★★★★★
中東とは、エジプトやイスラエル、ヨルダン、シリアあたりの国のことです。
いきなり★の数がけっこう増えていますね!東南アジアと中東の難易度差は結構あるので、出来れば東南アジアでバックパッカー旅や外国に慣れてから、攻めたい地域。
東南アジアに比べ、英語が通じにくいです。アラビア語圏なのですが、このアラビア語がミミズみたいな文字ゆえ、さっぱり意味がわからない!さらにアラビア数字も難解不読なので、ローカルバスなど乗ろうと思うと面食らいます。
また、エジプトを中心に商売人たちの嘘としつこさが厄介。東南アジアの商売人より一回り手強いです。話し合いが通じないので、不要な場合はただ立ち去ってくるのがベター。

ヨーロッパ放浪の難易度は?

総合難易度:★★
言葉難易度:★★★★
物価難易度:★★★★★★★
治安難易度:★★★
イタリア、フランス、スペインなどのヨーロッパです。
さすらう難易度そのものはあまり高くないのですが、物価が高いので厄介!一つの浪費が大きな損失になるため、倹約上手になり、バックパッカー的な金銭感覚(質素さ)を身につけていないと、10日もさすらおうものなら20万円も飛んでしまいます!飛行機代も含めたら30万円ですね。
特に宿代がかさむことに要注意。ホテルは5,000円、ゲストハウスなら2,000円なので、ヨーロッパをバックパッカー放浪する前に、ゲストハウスに慣れておくことが必須です。食事も、自炊や売店サンドイッチなどの軽食を心得ておいたほうが良いです。レストランで食べるのは2日に1回くらいの感じで。
また、治安がそんなに良くない点には要注意!特に各国の首都はガラの悪い人が多く、街や電車が意外と汚いです。
清潔で安全なヨーロッパに行きたいなら、フィンランド、スウェーデンなどの北欧がおすすめ。でも北欧はさらに物価が高いですよ!

中米・南米放浪の難易度は?

総合難易度:★★★★★★
言葉難易度:★★★★★★
物価難易度:★★★★★
治安難易度:★★★★★
中米とは、メキシコのある辺り。
南米とは、マチュピチュやペルー、ブラジルなどある辺りです。
中米や南米は、東南アジアよりもずいぶん大変ですね!
まず、言語に注意です。中南米はスペイン語圏の国が多いのですが、観光地であっても英語の通じる人が少ないです。食堂などは軒並みスペイン語表記で、東南アジアのノリで、「カタコトの英語でどうにかなるさ♪」と思って乗り込むと、返り討ちを食らいます!必ず、スペイン語の辞書や翻訳のアプリを、スマートフォンにセットアップしていきましょう。オフラインでも使えるものを。ガイドブック「地球の歩き方」巻末のスペイン語会話集もすぐに開けるようにしておいて。
2番目に、標高の高い地域が多い点に要注意です。首都や大きな街でも標高3,000m、4,000mという高地にあるので、のんびり町歩きしているだけでもすぐに息が切れ、高山病になる恐れが!まず間違いなく高山病で体調を崩すので、ゆとりを持った日程を組むべき。10日ではロクに観光できないので、南米に行くなら最低でも2週間以上は確保したいところです。ウユニ塩湖やマチュピチュを目指すなら、徐々に標高を上げていきましょう。旅慣れた人に旅程をチェックしてもらって。相談できる人がいないなら、このサイトの管理人さとを頼ってください^^
3番目に、「設備が貧相なうえに寒い」ということです。
東南アジアの場合、常夏なので、設備の乏しい安宿に泊まってもあまり辛くはありません。でも南米の場合はけっこう寒いので、エアコンや温水シャワーの無い安宿に泊まると凍えることに!ダウンジャケットがあればなんとかしのげはしますが、かなり苦しむでしょう。
4番目に、日本人がいないこと。
マチュピチュやウユニ塩湖のそば以外にはほとんど日本人はいないので、現地で困っても日本語で頼れる人がいません、初心者にはかなりキツいですね。今の時代ならFacebookなどSNSで遠隔での情報提供を求めることも可能ですから、活用しましょう。
5番目に、15時間超というフライト時間の長さと、高額な航空券代です。航空券だけで15万円くらいしますね。15万円あれば東南アジアを1カ月以上はさすらえます(笑)
ウユニ塩湖やマチュピチュなどをパックツアーで周るなら良いのですが、バックパッカー放浪するつもりなら、初心者で中南米は控えましょう。男性でもキツいです。

インド放浪の難易度は?

総合難易度:★★★★★★★
言葉難易度:★★★★
物価難易度:★★
治安難易度:★★★★★★★
インドは東南アジアと同じようなものだと思っている人が多いかもしれませんが、まったく別モノと考えて!
悪い人がとても多く、嘘が巧妙なので、町を渡り歩くだけでもとても大変な思いをします。リキシャは悪人、バスの運転手は無責任、タクシーはボッタクリ・・・といった具合に。
また、夜行列車を中心に盗難が頻発しています。ノートパソコンやカメラなどの貴重品は、トイレに行く5分の間でさえも肌身離さないで。
レイプの危険もあるので、女性は絶対にお酒を飲まないようにしましょう。フレンドリーな人に食事や家に誘われても、絶対についていかないこと。
安宿の設備の酷さ、汚さも劣悪で、カルチャーショックを受けるでしょう(笑)これを笑い飛ばせるようでないと、インドは3日も居られません!
地元民の行きかう路地の汚さ、臭さもカルチャーショック級です(笑)
「何なの!?最悪じゃん!!」とあなたは思うことでしょう。
そんな、「サイアク」な、現実離れした汚さや環境の悪さが、「楽しい」と感じるのが、冒険的なバックパッカーなのです(笑)とはいえ、そうは感じられない人がバックパッカーの中にも多いので、インドが気になっているなら、心して掛かるべし。
やはり、東南アジアで一通り、発展途上国の設備のボロさやテキトーさ、不誠実な人との戦い方を学んでから、インドを選んだほうが良いですね。男性でもやはり、インドはタイヘンです。

アフリカ放浪の難易度は?

総合難易度:★★★★★★★
言葉難易度:★★★★★★★
物価難易度:★★★★★
治安難易度:★★★★★★★
未知なる土地アフリカは、やはりバックパッカー放浪も大変です!
宿や交通の設備の悪さ、商売人の手強さ、盗難の頻度などはインドと同じくらい。
レイプの危険性はインド以上です。アフリカ人は体格が大きいので一層怖いですね。
それに加えて、トイレが嘘みたいに汚いところが多く、女性は特に目が飛び出す思いを繰り返すでしょう。
また、黄熱病の危険性があり、そのための予防接種を受けないと入国できない国があるので面倒です。ビザが必要な国も多く、その取得も大変、価格も高いですね。
フランス領の国が多いゆえ、英語の通じる人が少ないのも厄介です。
日本人旅行者が少なく、日本語の話せる人に助けてもらえる望みは薄いですね。
物価はとても安いのですが、アフリカまでの航空券がとても高いです。20万円近くはするでしょう。
間違いなく、初めてのバックパッカー放浪でアフリカは、生きて帰ってこれません(笑)
なお、ここでいうアフリカには、モロッコやチュニジアは含みません。モロッコ、チュニジアはもっと難易度が低く、中東くらいと考えてください。

沖縄で予行練習してみよう!

バックパッカー旅がしてみたい!でも私にはムリそう・・・とマゴついて人は、まずは沖縄旅行でバックパッカー旅の予行練習をしてみるのはいかがでしょうか?
沖縄は、バックパッカー旅の練習にとても適した場所なのです。

沖縄にはゲストハウスがたくさんある。

沖縄には、ゲストハウスがたくさんあります。沖縄本島にたくさんありますし、離島にも大抵、1つ2つはありますね。ドミトリー(相部屋)で1泊2,000円前後が相場です。(那覇だと1泊1,000円でも見つかります。)個室ならダブルで4,000円くらいでしょうか。
清潔な国日本だけあって、沖縄のゲストハウスは海外のものよりも清潔です。設備も充実しているところが多いです。海外のゲストハウスはこんなに立派ではないので、その点はご注意を!

共有の特徴、交流の喜びは沖縄ゲストハウスも同じ。

沖縄のゲストハウスも海外のものと同じように、広い共有リビングがあり、キッチンが開放されています。
宿泊者たちは大抵フレンドリーで、キッチンで簡単な自炊をしながら共有リビングで食事し、他の旅人とおしゃべりしています。こうした交流や空間共有に、慣れていきましょう。
最初は個室泊からでも良いですが、出来ればドミトリー(相部屋)にもチャレンジを。女性専用ドミトリーでOKです。特に、ヨーロッパもバックパッカースタイルでゆっくり周ってみたいと憧れているなら、ドミトリー泊に適応することは必須!そうでないと、宿泊費だけで破産してしまいます!

「シャワー共有」も、清潔な日本のゲストハウスで慣れておこう。

個室でも、シャワーは共有でしょう。海外のゲストハウスもシャワー共有が一般的なので、見知らぬ旅行者とシャワーを共有することに慣れ、抵抗を持たないようになりましょう。人の出入りが多いので、覗くような人はまずいません。
「共有シャワーなんて考えられない!」と感じる女性は多いですが、よく思い出してみれば、海の家や部活の合宿など、シャワーを共有した体験は数多くあるはずです。「旅行のホテルは高価な場所が当たり前」という固定観念があるゆえに、ゲストハウスの共有シャワーに戸惑いがちですが、共有シャワー自体は別に問題ないはずです。

移動のある旅にしよう!交通情報を調べ、チケットは自分で手配を。

予行練習としての沖縄旅行は、移動のあるものにしたいですね。レンタカーで巡るのではなく、バスやフェリーを駆使して移動しましょう。乗り場や時刻表を調べ、チケットはもちろん、自分で窓口で買います。窓口のおばぁの会話が沖縄なまりが強すぎて解読不能でも、慌てないで!これが海外放浪での他言語でのやりとりの練習になるのです。ゆっくり話すようにしてもらったり、筆談を活用したり、近くにいる人に通訳してもらったり、色々工夫を利かせましょう。解決できさえすれば、どんな工夫でも良いです。

出会った人からの情報をもとに、旅程にアドリブをきかせよう。

旅程は長めにとり(1週間以上がベター)、事前に決め過ぎないようにするのがポイント!そして、ゲストハウスなどで出会ったバックパッカー風の旅人に、「どこかオススメの場所はありませんか?」と尋ねるのです。彼らの情報をもとに、つぎの訪問地を決めましょう。その土地のおすすめのゲストハウス情報も聞いておくと良いです。
なるべく田舎のほうに行き、離島にも渡ってみましょう。沖縄らしい集落に迷いこみ、地元民の入る食堂や商店に入りましょう。300円の沖縄そばやタコスも美味しいことを知ってください。よくわからない名前の食べ物もオーダーし、食べてみるとよいです。
こんなふうに、クリエイティブで自由な旅をしてみましょう。

沖縄の田舎は東南アジアの雰囲気に似ている。言葉が通じにくい点も(笑)

沖縄は、自然の美しい観光地が多く、のどかな集落が多いです。東南アジアのバックパッカー旅の風情に似ているのです。そして、看板の字が読めなかったり、タクシーの運転手の方言が聞き取れなかったりと、本州旅行では起こらない小さなトラブルがたくさん起こります。それらを笑って楽しんだり、知恵を絞って解決していくことが大切です。
とはいえしょせんは日本で、言葉の通じる人はそこかしこにいますし、凶悪な人はほとんどいません。だから安心して冒険が出来るというワケです。

沖縄でのこうした自由旅行が楽しめたなら、あなたは海外のバックパッカー旅も必ずできます♪
 

高級旅行者とバックパッカーの感覚の違い。

高級旅行者、パックツアー旅行とバックパッカーとでは、感覚がずいぶん違います。

 

バックパッカーは「倹約」を楽しんでいる!安い店を見つけるのが楽しい♪

高級旅行者は、ぜいたくすることに喜びを感じ、お金を使うことに喜びを感じています。
それに対してバックパッカーという人種は、「倹約すること」に喜びを感じます。高級レストランで500円で提供されているアイスカフェオレが、路地を一本入った地元民向け食堂で50円で飲めるのを発見して、楽しい気持ちになるわけです。
高級旅行者は、10倍のお金を払っていようとも、家とは全然違う高級な雰囲気の店の中で、蝶ネクタイをしめたボーイがカフェオレを運んでくる雰囲気を味わっていたいのです。そのために高級な店に入ります。
バックパッカーは、「高級な雰囲気」というものを別に欲してはいないのです。少なくとも、そのために10倍ものお金を払おうとは考えません。「コストパフォーマンスが悪いなぁ」と考えます。路地裏の食堂は高級レストランよりも質素ですが、でもイスがあり、カフェオレは美味しく、氷も入っています。「必要なもの」はそこに充分にあり、「それで充分じゃないか」と思っています。

倹約を「ミジメ」と感じるなら、バックパッカー旅は向かない・・・。

こうした、「安くてコスパの良いものを見つけて喜ぶ感覚」「倹約の知恵ややりくりを楽しいと思う感覚」があるかないかで、バックパッカー放浪に向くか否かが分かれます。その感覚がある人にとって、しなびた食堂は「楽しい」ので、路地裏の食堂で食べて飲んでいても、いつも「楽しい」のです。が、倹約を「ミジメ」「みすぼらしい」と感じる人にとっては、路地裏の食堂での飲食はいつも苦痛になってしまうのです。苦痛に感じるなら、長くは続かないでしょう。

バックパッカーは、1億円持っていても300円の宿に泊まり、100円の食堂で食べる(笑)

バックパッカーたちは、お金がないから路地裏の食堂に入るのではなく、「路地裏の地元民向け食堂のほうが楽しい」と感じています。高級レストランに入っても空虚さ(ハリボテ感)を感じるのです。もちろん、お金がないから(節約するため)に安食堂に入るという動機もあるんですが、彼らは1億円持っていても、安食堂に入るのです。高級料理店は旅の中で1回、どんな感じか体験できれば、それで充分と感じています。高級料理店が楽しいというより、知的好奇心の一環として、そういう場所も見ておきたい、という感じですね。
バックパッカーたちは、お金がないからボロボロの夜行バスに乗るのではなく、「ボロボロの夜行バスに揺られたほうが楽しい」と感じています。飛行機に乗って次の町に行っても、空虚さを感じるのです。もちろん、お金がないから(節約するため)にオンボロバスに乗るという動機もあるんですが、彼らは1億円持っていても、オンボロバスに乗るのです。

オンボロバスを見つけると、「楽しそう!」と感じる(笑)

彼らは東南アジアで、今にも壊れそうなオンボロバスを見つけると、「楽しそう!」と興奮するのです。これに乗って、等身大の地元民たちの姿を眺めながら、ときには彼らとサンドイッチなど分け合いながら、ゆっくりと歩みを進めたいのです。

昔憧れた冒険を実現している実感があるから!

それは、昔見た冒険アニメ(マンガ、TVゲーム、RPG)のさすらいの様子を連想させるからです。飛行機に乗って快適な旅行をしても、そこにドラマや小説、映画の趣はありません。いつトラブルがあるかもわからないオンボロバスに乗るからこそ、なんだか旅がドラマチックに感じられるのです。自分がドラクエの勇者のように感じられるのです。快適さよりも「雰囲気」や「ドラマ性」を求めるのが、バックパッカーという人種です。
近年の日本では、ハウス名作劇場のような冒険的要素のあるアニメやエンタメは少なく、特に女の子たちは、「高級品が幸せ」「快適なのが幸せ」「お姫様扱いが幸せ」という観念ばかりを植え付けられて育ちます。さすらいやツリーハウスに憧れるような情操教育を受けていないので、バックパッカー旅に見られるような質素でチープなあれこれに、風情を感じないのですね。だから、バックパッカー旅に憧れる人とそうでない人の差がとても激しく、そして憧れない人が多くなっているのです。
21世紀生まれの女の子でも、親に「ハウス名作劇場」を見せられていたり、お兄ちゃんの少年ジャンプを読んでいたりすると、バックパッカー的な冒険を「カッコイイ!楽しそう!」と感じるでしょう。ディズニーのプリンセス映画よりも、ジブリの冒険活劇を「名作だよ!」と賛美され見せられ続けてきた子たちは、冒険や困難の中に喜びを見出し、バックパッカー旅に憧れ、それを楽しいと感じます。

自分に打ち勝ちたい、バックパッカーたち。

または、バックパッカーたちというのは、精神性が高く、「困難に打ち勝てる自分でありたい」と感じています。成長がしたいのです。
だから、14時間も掛かる、退屈で苦行のような夜行バスに乗って、それに耐えることを自分に課そうと考えます。退屈になったとき、何もない中でどう自分をなだめようか?苦痛になったとき、助けてくれるものも無い中でどう自分を鎮めようか?と、座禅瞑想をする仏教僧のようなことを考えます。
こうしてバックパッカーたちは、単調なものの中から喜びを発見する目を培ったり、辛いことがあっても動じない、アクシデントを面白みと捉える、豊かな心を身につけていくのです。
それは旅が終わっても彼を助け、彩ります。日本の日常生活の中でもとても寛大、温厚ですし、大震災など遭ってもあまり悲しまなくなります。

 

バックパッカーにも色んなタイプがいる。

バックパッカーというと、スナフキンみたいに穏やかに微笑む一匹狼をイメージしている人が多いでしょうか。しかし、実際にはバックパッカーには様々なタイプがいます。それぞれ性格が異なるので、ゲストハウスで仲良くしゃべったり行動を共にしたりする際は、自分のニーズに合うバックパッカーなのかよく見極めることが大切ですね。

 

穏やかなスナフキンタイプ

性格:★★★★★
安全度:★★★★★
ノリ:★★★
知識:★★★★★
話題:★★★★★
本来的なバックパッカーはこのタイプです。
旅することを好み、さすらうことを好みます。一人旅することが多いですが、2人組やカップルにも存在します。
さわやかで誠実、そして誰にでも優しいです。非常に甲斐甲斐しく旅情報を教えてくれますし、助けてくれます。ビザ取得のために大使館までついてきてくれたりしますが、別に何も見返りを要求してはきません。助けることを楽しいと感じているのです。
旅慣れており、場数も豊富。知識があり、とても頼もしいです。話も面白いでしょう。
ただし、あまり自分からベラベラ話しかけてくるタイプではないので、あなたのほうから話しかけないと、友達になれないかも。特に女性に対してデリカシーがあり、あまり女性に話しかけません。
遺跡やウユニ塩湖などで「ウェーイ!!」という写真を撮る仲間としては向いていませんが、人付き合いは悪くないです。
とりあえず、困ったときはまずこのスナフキンタイプを探して声をかけましょう。

ジャンプの主人公タイプ

性格:★★★★
安全度:★★
ノリ:★★★★★
知識:★★★★
話題:★★★★★
2007年くらいから増えているのがこのタイプ。ジャンプ漫画の主人公のように、明るくアツいです。「感動すること」をモットーに旅をしており、とにかく楽しそうなことや派手なことを好みます。
バックパッカー的な質素さや風情を好んでいるわけではなく、高価なレストランや歓楽街、高級ホテルなどもけっこう入ります。
ドラマを渇望しているため、日本人を見ればどんどん話しかけてきますし、女性を見ればすぐ仲良くなろうとします(笑)わりと親切で頼もしいですが、見返りを期待しているタイプで、女の子に優しくするときは恋が芽生えたらいいなとものすごく期待しています。
お酒が大好きで、大体毎晩お酒を飲んでいます。そして出会った日本人を酒に誘います。女性はあまりついていかないほうが良いです!
ムチャな体験談が多く話術が巧みで、話し相手として面白いです。が、節約やトラブル解決の知識が豊富なわけではなく、困ったときにそう頼りになるわけではありません。
高橋歩を崇拝しています。
遺跡や観光地で「ウェーイ!!」という写真を撮りたいなら、彼についていくことです。
平成世代の女の子バックパッカーにも、意外とこのタイプが多いです。FacebookやInstagram、ブログなどで、「ウェーイ!!」写真を発信することを好みます。女の子の場合、異性への下心が無い(あっても男性側は別に不快にならない)ので、安全ですし魅力的です。

ビジネス兼バックパッカータイプ。

性格:★★
安全度:★★
ノリ:★★★★★
知識:★★★
話題:★★★★★
これも、2007年くらいから増えており、上の「ジャンプの主人公タイプ」と気質的によく似ています。
旅行や海外に関連したビジネスをしており、仕事を兼ねて旅をします。雑貨を買い付けたり、旅行サイトで記事を書いたりするわけですね。
意外とお金は持っていて、話題になりやすいからバックパッカースタイルを選んでいます。世界一周などしている人も多いです。派手な肩書や話題が欲しいのです。
そのモチベーションから、人に話しかけたり行動を共にしたりすることを好み、場を盛り上げてくれます。
やはりプレイボーイなところがあるので、親切にしてもらっても心を開きすぎないようにしましょう。
困ったことがあるとお金で解決するタイプで、バックパッカー旅のトラブル解決能力は高いとは言えません。しかし、ポケットWi-Fiでどこでも携帯通話が出来たり高級ガジェットを持っていたりして、それが役に立つことがあります。
基本的に、性格が良い人は少ないです。愛想が良いのですが瞳の奥は笑っておらず。欲深く打算的なので、信頼性は高くありません。
やはり、「ウェーイ!!」写真を撮りたいなら彼についていくとよいです。
また、女性バックパッカーにもこのタイプが増えてきています。交渉術に長けており、「あのーぅ♡」と愛想よく男性バックパッカーに話しかけてきて、困ったことを助けてもらおうとします。男性は、ホレられているとカンチガイしないようにご注意を。

特殊な目的タイプ

性格:★★★★★
安全度:★★★★★
ノリ:★★
知識:★★★
話題:★★★★
バックパッカーの中には、特殊な目的やコンセプトを持って旅している人が時折いります。「世界中の民族衣装を見たい」とか、「世界中の山に登りたい」とか、そういうタイプです。
気質的にはスナフキンタイプに似ており、誠実で真面目ですね。あまり他の旅人との交流を好まない傾向にありますが、性格は優しいので話しかければ話してくれますし、助けてくれます。
専門分野に長けるので話が面白く、ゲストハウスや長距離バスなどで見かけたら1日はじっくり話し込んでみたいですね。
やや上品めなゲストハウスを泊まりつぐ傾向にあります。ユースホステルによくいます。

キケンな沈没者タイプ

性格:★★
安全度:★
ノリ:★★★★
知識:★★
話題:★★
バックパッカー旅をするなら、「沈没」「沈没者」という言葉を覚えておいてください。
沈没とは、物価の安い国のゲストハウスに長期滞在し、毎日酒を飲んでは昼まで眠り、現実逃避する行為を指します。沈没者は、それを行う人です。
彼らはもっぱら、大きなリュックサックを背負ってバックパッカー的なスタイルでそこまで訪れています。
バックパッカーであってバックパッカーでない人種です。
出会う場所はもっぱら日本人宿で、または非常に安いゲストハウスです。
率直に言って、「だらしない人たち」で、あまり交流しないほうが良いです。彼らのお酒の誘いに乗ると、あなたも沈没に引きずり込まれるおそれがあります!特に、意気込んでバックパッカー旅をしてみたはもののくじけ気味になっているビギナーは、「旅はこういうスタイルもあるんだよ!」などと彼らに力説されて、その怠惰な暮らしに引き込まれてしまいがち・・・。バンコクのカオサンやカンボジアのシェムリアップに多く、バックパッカー初心者がよく訪れる場所なので注意が必要です。
沈没者には、一通り世界放浪を終えて、沈没生活を送っている人もいます。彼らは知識が豊富で話も面白いのですが、やはり仲良くなるとキケンです。
お酒だけでなく、大麻や風俗に中毒するタイプもいます。また、タイのピピ島などで行われる、レイヴやフルムーンパーティといった快楽的イベントに参加するためにバックパッカースタイルで旅している人もいます。気質的に沈没者タイプに似ていて、あまり近寄らないほうが良いです。

初心者バックパッカー

性格:???
安全度:???
ノリ:★★★
知識:★★
話題:★★
そして、初心者のバックパッカーがいます。
大抵は、まだ自分がどの色のバックパッカーであるかを理解できていません。性格はまちまちで、安全度もまちまち。2~3人のグループで旅していることが多いです。
あまり頼もしいタイプではなく、困ったときに話しかけても、「僕もそれに困っていたんです・・・」と切り返されることが多いです。スタッフや他の日本人に話しかける積極性・社交性にも乏しい傾向があります。
日本人宿やユースホステルによくいます。そう。日本人宿にはちょっとオドオドしたこの初心者タイプのバックパッカーがわりと多いので、初めてのゲストハウスが日本人宿だと、バックパッカーの印象がなよっとしたものに感じられてしまうかも・・・。

 

欧米人バックパッカーと日本人バックパッカーの違い。

日本人にも色々なタイプのバックパッカーがいますが、欧米人バックパッカーも日本人のそれとはやや趣向が異なります。

欧米人バックパッカーは日本人よりもタフ!粗末なゲストハウスを苦にしない。

欧米人バックパッカーは日本人よりもタフ、ワイルドで、日本人バックパッカーよりもさらに安い、粗末なゲストハウスに平気で泊まります。男性は特にその傾向があります。

でも外食は高級め。東南アジアのローカルフードはニガテ?

しかしその反面、食事では日本人バックパッカーよりも高価なものを好みます。地元民向けの安食堂でご飯を食べる欧米人バックパッカーはとても少なく、もっぱら観光客向けのちょっと小じゃれたレストランに入って、洋食を食べていますね。東南アジアの辛いローカル食を、欧米人は好まないようです。
宿代を節約するわりに食事にはお金を使い、何品も食べ、ビールもよく飲みます。
とはいえ、日本人の高級旅行者が入るような1食1,000円もする高級レストランには入りません。高級品を食べたいと望んでいるわけではないようです。

欧米人女性は、35歳くらいまでは誰しもバックパッカースタイル。

日本人では、バックパッカースタイルで旅する女性は非常に少ないですよね。
でも欧米人の場合、35歳くらいまでは女性もほとんどがバックパッカースタイルで旅をします。もちろん大きなリュックを自分で背負いますし、むしろ日本人男性バックパッカーよりも大きなリュックに、重い荷物を詰めて背負って歩いています。欧米人女性は美しいわりにたくましく、ワイルドさを持ち併せていますね。

欧米人女性はドミトリーも苦にしない。見知らぬ男性にも社交的。

宿ももちろんゲストハウスを多用します。若い美人の女性でも、男女混合ドミトリーにあまり抵抗が無いようで、平気な顔で泊まっています。下着をベッドの手すりに干したり、シャワー上がりにバスタオル一枚巻いて部屋の中を歩いたりします。とてもタフですね。
男性への警戒心が薄く、見知らぬ男性バックパッカーともよくおしゃべりしています。

欧米人にとってバックパッカースタイルは、「若い時代の標準旅行」。

日本人にとってバックパッカー旅は「冒険」のニュアンスが強いですが、欧米人にとってバックパッカー旅は、「若い時代の標準的な旅行スタイル」という感じのようです。
だから高級ホテルには日本人や中国人、韓国人の姿ばかりなのですね。欧米人がいるとしても熟年者ばかり、というわけです。
欧米人女性はビーチリゾートに行っても、安いゲストハウスに泊まります。最安値層のゲストハウスは避けますが、1,500円、2,000円くらいの小奇麗な、リゾートふうなゲストハウスを好みます。

 

バックパッカー旅を愛する女性はモテる?

これは、本当です。
海外で外国人男性からよくナンパされる、という意味ではなく、日本人男性からもモテます。
なぜなのでしょうか?

日本人男性は可愛い女の子を好みますが、その一方で、お嬢様ふうな女の子と交際することを嫌います。お嬢様ふうな女性は、ワガママで浪費家な傾向が強く、つまり彼氏としてはお金がかかり、手間がかかるのです。
男性は、セックスするまではそうした女性たちのワガママを満たすべく尽くしますが、彼女とセックスをしたなら、もう尽くしてまで一緒にいるのが苦痛になってきます。だから「釣った魚にエサはやらない」ということになるのです。そして険悪になり、女性たちは彼氏の不満をグチります。世の男女はこのような恋愛を繰り返しています。

それに対して、バックパッカー旅を好む女性というのは、ぜいたくを言わないし、わがままを言いません。
彼氏に対してもやはり、高価なもの、高級な店を求めず、ゲストハウスや安食堂のようなもので充分だよと主張します。タクシーを呼ばなくてもよく歩きますし、自分で重い荷物を持ちますし、困ったことがあれば自分で誰かに声をかけて聞き、解決します。日本でもそのような振る舞いをします。
すると、彼氏としては金銭も労力も負担が少ないのです。そのような女性は当然ながら、男性からモテますし、愛され続けます。
バックパッカーの夫婦というのは、歳を取っても仲が良いですね。

いかがでしたか?

バックパッカー旅は、女性でも充分に可能なことがおわかりいただけたでしょう。自立的であることが大切ですが、その一方で、様々な地元民や旅人に話しかけ、助けてもらったり交流すると良いです。旅に慣れてきたら、あなたもまた助ける側に回りましょう。
また、バックパッカーにも色んなタイプがいます。ちょっとキケンな、不誠実な人もいるので、仲良くなる相手は慎重に見極めてくださいね。

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