• さと

みどり色の星で

木陰の下の特等席は 小鳥たち以外には誰もいない

私は上機嫌になって 思わず駆け出していく


緑のじゅうたんに 世界のすべてがあった

私はここで育ったの サンドイッチと一緒に


 花摘み 数えながら 時が経つのも忘れていたね

 さえずり真似るように 知らないメロディが口をつく

 日差しはまだ高くて 永遠の中のようだわ


白い羽根を見つけたの きっと誰かの落とし物

私にこれをくれるの? それは大きな出会いだった


緑のキャンパスは どれだけ散らしてもいいの

私はここで色を覚えた 世界の鮮やかさを


 花摘み 飾りながら 乙女心に胸を鳴らした

 シャボン玉もいらないわ 虹の光なら ここにあるから

 「まるでチョウチョのようだね♪」と 誰かがささやいた


ママの着せた上着を放って 私は風と遊ぶの

大人は忘れてしまったのよ 風が友達だってことを


 花摘み 束ねながら 人を想うことに酔いしれていたね

 風吹く色が見えて 梢の小鳥たちを見上げる

 草の香り強くなって いつも眠ってしまうの