アニメ「ムシキング」の主題歌だったそうで、若い人でも聞いたことがあるのではないでしょうか?
キロロの「生きてこそ」です^^
シンプルかつ美しいメロディに、シンプルかつ心暖まる歌詞。名曲の王道のような曲です!それゆえ「つまらない」と感じるミュージシャンは少なくないようですが、「じゃぁあなた、こういうシンプルな美しい曲書ける?」と問うてみると、書けないもんなんです!
結局、美メロをつむぐにはセンスが要りますし、歌詞を端的にまとめるのは難しい作業です。
90年代頭くらいまでは、こうした音符数の少ない、文字数のスマートな名曲が多いものでした。それは、当時は熟練したプロの作曲家によるリリースが多かったからです。
シンガーソングライター流行の時代が来て、あまり作曲クオリティが高くなくても売れちゃう時代になりました。90年代後半くらいからですね。 そしていつしか、セミプロが書いているような「字余りな曲」のほうがカッコいい、というような風潮に変わってきてしまったようです。歌詞を重視するあまりに少々字余りになる、というのは悪くないのですが、それにしたって歌詞をダラダラと並べすぎだろう・・・という曲が増えすぎてしまいました(*_*;
昔は、プロデューサーがそれを添削したものでした。「これは粗削りすぎるから、もう少し作り込んできなさい」と。または「聴き手からすると聴きづらいよ。他人はカラオケで歌いづらいよ」と。
しかし、00年代後半くらい、YoutubeでボカロPやセミプロたちがオーディションを経ずに発表できる時代になると、作曲は非常に粗削りになってしまいました。 しかし、若い人たちはそういう音楽ばかり聴いて育つので、「これが当たり前」と思っちゃうのです。
「歌ってみた」という文化が流行り出すと、ボーカロイドしか歌えないような文字数の多い難解な曲を、「歌いこなすことがカッコいい!」という競争が始まります 笑
そしてそれらが「イマドキっぽい曲」として流行りはじめると、歌いやすさを無視して書かれた曲たちが、「人気な曲!」となってしまったのですね・・・
音楽は、色々あって良いと思います。何を良曲と感じるか、個人差があって良いと思います。
文数の多い歌が悪いわけでもありません。
しかし、「良い曲」の原点は、この「生きてこそ」みたいなシンプルで流麗な曲にあるのだと思います♪