レズセックス官能小説「年齢制限なんてつらい」
- 管理人
- 6月30日
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更新日:7月2日

「年齢制限なんてつらい」
あらすじ
恋愛禁止の法律に揺れるナオ。彼女は、女の子同士の恋愛という新たな可能性に心惹かれ、クラスメイトのユイに想いを馳せる。その想いは、ユイの温かな笑顔に後押しされ、二人の恋物語が動き始める。
教室の空気は、いつものように重苦しかった。社会科の授業中、黒板の前で先生が熱弁を振るっている。その声は、窓から差し込む午後の日差しに混じり、どこか遠くから聞こえてくるようだった。
「・・・であるからして、20歳未満の女性と成人男性は恋愛しちゃいけない法律なんだ。わかったな?」
先生の声が教室に響き渡ると、生徒たちは一斉にざわめいた。ナオは、机に肘をつき、頬杖をつきながら、その言葉を反芻していた。「そうなんだぁ」と、彼女は心の中で呟いた。その法律の存在は、彼女にとっては新しい情報だった。しかし、その瞬間、彼女の胸には重い雲が垂れ込めた。
ナオは、早く恋愛がしたいと思っていた。しかし、彼女の周りの同年代の男子は、どこか幼稚に感じる。彼らの軽薄な笑い声や、浅はかな会話に、彼女は興味を持てなかった。彼女の理想は、大人の男性だった。経験豊かで、落ち着いていて、彼女を大切にしてくれるような人。そんな男性と、いつか恋に落ちたいと夢見ていた。
しかし、先生の言葉は、その夢に水を差すものだった。「20歳まで恋愛しちゃいけないの!?」ナオの心は、不安と焦りでいっぱいになった。彼女は、まだ17歳。あと3年も待たなければならないのか。その間、彼女はどうすればいいのか。彼女の胸には、憂鬱な影が差した。
周りを見渡すと、クラスの女子たちは、いつもと変わらず、可愛くおしゃれをして、微笑んでいた。她们の笑顔は、花が咲き誇るように美しく、教室を明るく照らしていた。ナオは、その光景に目を細めながら、ふと一つの考えが浮かんだ。
「だったら・・・女の子同士だったら、法律違反じゃない?」
その考えは、彼女の心に小さな火を灯した。女の子同士の恋愛なら、法律に触れることはない。それに、最近では、女の子同士のカップルも増えていると聞く。ナオは、その可能性に胸を躍らせた。
しかし、同時に彼女は、自分の気持ちに戸惑いも感じていた。今まで、女の子を恋愛対象として考えたことはなかった。彼女の理想は、あくまで大人の男性だった。それでも、この法律の存在を知り、彼女の心は揺れ動いていた。
授業が終わり、チャイムが鳴り響くと、生徒たちは一斉に立ち上がった。ナオも、重い足取りで席を立ち、教室を出た。廊下を歩きながら、彼女は自分の気持ちを整理しようとしていた。
「女の子同士の恋愛って、どんな感じなんだろう?」
彼女の心は、好奇心と不安でいっぱいだった。彼女は、自分の気持ちを確かめるために、誰かに相談したいと思った。しかし、誰に相談すればいいのか、わからなかった。
放課後、ナオは図書館に向かった。静かな空間で、自分の気持ちを整理したかった。彼女は、恋愛に関する本を検索し、一冊の手引き書を手に取った。
「女の子同士の恋愛・・・」
彼女は、本をめくりながら、その世界に思いを馳せた。本には、女の子同士の恋愛の喜びや、悩み、そして、その美しさが綴られていた。ナオは、その言葉の一つ一つに、心を奪われた。
「もしかしたら、私も・・・」
彼女の心は、徐々に開かれていくのを感じた。女の子同士の恋愛は、彼女にとって新しい可能性だった。彼女は、その世界に足を踏み入れようとしている自分に、驚きと期待を感じていた。
図書館を出ると、夕暮れの空が、オレンジ色に染まっていた。ナオは、その光景に見とれながら、ふと、クラスの女子たちの中で、特に気になる存在を思い浮かべた。
彼女の名前は、ユイ。ナオと同じクラスで、いつも明るく笑っている女の子だった。彼女は、ナオとは違って、同年代の男子とも仲良くしており、その明るい性格で、クラスの人気者だった。
「ユイちゃんなら、もしかしたら・・・」
ナオは、ユイのことを思いながら、胸がドキドキした。彼女は、ユイに自分の気持ちを打ち明けるべきか、迷っていた。しかし、その一方で、ユイが自分をどう思っているのか、知りたいという気持ちも強かった。
翌日、ナオは、ユイに声をかける機会をうかがっていた。昼休み、彼女は、ユイが一人で弁当を食べているのを見つけ、そっと近づいた。
「ユイちゃん、一緒に食べよ」
ナオの声に、ユイは顔を上げ、明るく微笑んだ。
「うん、いいよ!ナオちゃんも、こっちにおいでよ」
ナオは、ユイの隣に座り、弁当を広げた。二人は、他愛のない話をしながら、昼食を楽しんだ。ナオは、ユイの明るい笑顔に、心が癒されるのを感じた。
「ねえ、ユイちゃん」
ナオは、思い切って切り出した。
「女の子同士の恋愛って、どう思う?」
ユイは、一瞬、驚いた表情を見せたが、すぐに微笑んだ。
「うーん、私は全然ありだと思うよ。愛に性別は関係ないと思うし」
ナオは、ユイの言葉に、胸が熱くなるのを感じた。彼女は、ユイの考え方に共感し、自分の気持ちをさらに確信した。
「そうだよね・・・」
ナオは、ユイを見つめながら、自分の気持ちを打ち明けようか迷った。しかし、その瞬間、ユイがナオの手を握り、真剣な表情で言った。
「ねえ、ナオちゃん。もし、私が女の子を好きになったら、どうする?」
ナオは、ユイの言葉に、心臓が飛び出るかと思った。彼女は、ユイの目を見つめ、ゆっくりと口を開いた。
「私も・・・女の子を好きかもしれない」
二人の目は、見つめ合い、時間は止まったかのように感じた。ナオは、ユイの手を握り返し、自分の気持ちを確かめた。
「ユイちゃん、私・・・」
その瞬間、ナオの心は、新たな感情で満たされた。彼女は、ユイへの想いを自覚し、その気持ちに正直になろうと決めた。
「ユイちゃんが好き」
ナオの言葉は、静かな教室に響き渡り、ユイの心に深く刻まれた。ユイは、ナオの目を見つめ、微笑んだ。
「私も、ナオちゃんのことが好き」
二人の気持ちは、一つになり、新たな恋の物語が動き始めた。ナオは、ユイの手を握りしめ、未来への希望に胸を躍らせた。
その日以来、ナオとユイは、クラスメイトの目を盗んで、秘密の時間を過ごすようになった。二人は、図書館や、学校の屋上で、お互いの気持ちを確かめ合い、愛を育んでいった。
ナオは、ユイとの時間を大切にしながら、自分の気持ちをさらに深く理解していった。彼女は、女の子同士の恋愛の美しさと、その喜びに気づき、自分の選択に自信を持った。
ユイも、ナオとの恋に夢中だった。彼女は、ナオの優しさと、純粋な心に惹かれ、その気持ちに応えようと努めた。
二人は、法律の壁を乗り越え、お互いの気持ちを確かめ合いながら、愛を育んでいった。その恋は、まだ始まったばかりだったが、ナオとユイは、未来への希望に胸を躍らせていた。
章の終わりに、ナオは、ユイと手をつなぎ、夕暮れの校庭を歩いていた。二人の影は、長く伸び、未来への道を照らしていた。ナオは、ユイの 손を握りしめ、心の中で誓った。
「ユイちゃん、ずっと一緒にいよう」
ユイは、ナオの言葉に微笑み、その手を握り返した。
「うん、ずっと一緒だよ」
二人の気持ちは、一つになり、新たな恋の物語は、これからも続いていくのだった。