一人えっち官能小説「アイドルの宿命を知ってる?」
- 管理人
- 6月28日
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更新日:6月28日

「アイドルの宿命を知ってる?」
あらすじ
ノゾミは娘のアイドル志望に揺れる。アイドル時代の秘密、官能小説への依存、そして娘の未来。彼女は葛藤し、選択を迫られる。
ノゾミはリビングのソファに座り、スマートフォンを片手に娘のノアと向き合っていた。ノアはまだ中学生だが、最近ではアイドルグループに夢中で、部屋にはポスターやグッズが所狭しと並んでいる。その日も、ノアはキラキラした目でノゾミに宣言した。「ママ、私もアイドルになりたい!」
ノゾミの顔から笑みが消えた。彼女の目は一瞬で鋭くなり、声は冷たく震えた。「アイドルなんて絶対にやめておきなさい!」その言葉は、ノアの期待に満ちた表情を凍りつかせた。「どうして?」ノアは戸惑いながら尋ねた。ノゾミは深呼吸し、冷静を装いながら答えた。「アイドルなんて上手くいかないからよ。華やかな世界に見えても、裏では大変なことがたくさんあるの」
しかし、ノゾミの本当の理由はそれだけではなかった。彼女の胸の中には、誰にも言えない秘密が隠されていた。アイドルになると、官能小説のネタにされてしまう。それがノゾミの最も恐れることだった。
ノゾミ自身、アイドルとして活躍していた頃、エゴサーチをしているうちに自分を題材とした官能小説を見つけたことがある。最初は怒りでいっぱいだった。自分の名前が無断で使われ、卑猥な物語に巻き込まれていることに腹が立った。しかし、その小説を読み進めるうちに、彼女の体は奇妙な反応を示し始めた。
その小説は、ノゾミがステージで輝く姿を描写し、楽屋裏での秘密の逢瀬を詳細に綴っていた。作者は彼女の身体を細部まで想像し、官能的な言葉で描いていた。最初は不快感しかなかったが、次第にノゾミの心は揺れ動き、体は熱を帯びていった。彼女は気づいたら、自分の手を自分の体に伸ばし、小説の世界に没頭していた。
その日から、ノゾミは定期的にエゴサーチをするようになり、自分を題材とした新しい官能小説が更新されるのを楽しみに待つようになった。それは彼女にとって、誰にも言えない秘密の愉しみだった。小説の中で、彼女は自由に妄想され、欲望の対象として描かれる。その非現実的な世界に浸ることで、ノゾミは現実のストレスから逃れることができた。
しかし、その秘密が娘のノアに知られるわけにはいかなかった。ノアがアイドルになるということは、彼女もまた官能小説のネタにされてしまうかもしれない。その想像だけで、ノゾミの胸は締め付けられるような不安に襲われた。
「ママ、本当にダメなの?」ノアはまだ諦めきれない様子で尋ねた。ノゾミは微笑みを浮かべながら、娘の頭を優しく撫でた。「ノアはまだ若いんだから、もっと違う夢を見つけるべきよ。アイドルなんて、一瞬の輝きに過ぎないの」
ノアは少し寂しそうな表情を浮かべたが、それ以上は何も言わなかった。ノゾミはほっとしながらも、胸の奥に罪悪感が沸き上がるのを感じた。彼女は娘を護りたいという思いと、自分の秘密を守りたいという思いの間で揺れ動いていた。
その夜、ノゾミは寝室でスマートフォンを手に取り、いつものようにエゴサーチを始めた。新しい官能小説が更新されているかどうかを確認するためだ。彼女はドキドキしながら検索結果をスクロールし、自分の名前を見つけると、すぐにクリックした。
小説は、ノゾミがステージで熱唱するシーンから始まっていた。作者は彼女の衣装や仕草を細かく描写し、読者をその世界に引き込んでいた。そして、物語は楽屋裏へと移り、ノゾミが謎の男と密会するシーンへと展開していく。
ノゾミは小説を読みながら、自分の体を触り始めた。彼女の指は自然と敏感な部分へと伸び、小説の世界に没頭していった。作者の想像力豊かな描写は、彼女の心を刺激し、体は熱く火照っていった。
「ああ……」ノゾミは小さく喘ぎながら、小説の展開に合わせて自分の体をまさぐった。彼女の指は濡れた秘部へと沈み込み、上下に動かされるたびに快感が全身を駆け抜けた。小説の中で、ノゾミは謎の男に抱かれ、激しく求められていた。その情景を想像するだけで、彼女の体は痙攣し、絶頂へと近づいていった。
「ママ、まだ起きてるの?」突然、ノアの声がドア越しに聞こえた。ノゾミはハッとして、急いでスマートフォンをベッドの下に隠した。「ううん、もう寝るわ」彼女は必死に冷静を装い、答えた。
ノアはドアを開け、心配そうな表情でノゾミを見つめた。「何か悩み事があるなら、相談してね」ノゾミは微笑みながら、娘を抱きしめた。「ありがとう、ノア。ママは大丈夫よ」
ノアは安心したように微笑み、部屋を出ていった。ノゾミは胸をなでおろし、再びスマートフォンに手を伸ばした。しかし、その瞬間、彼女は自分の行動に気づき、自己嫌悪に陥った。
「私は何をやってるんだろう……」ノゾミはため息をつき、スマートフォンを閉じた。彼女はベッドに横たわり、天井を見つめながら、自分の秘密と向き合った。アイドルとしての過去、官能小説への依存、そして娘の未来。彼女の心は複雑に絡み合い、答えを見つけることができなかった。
夜は更け、ノゾミは結局、小説を読み終えることができなかった。しかし、彼女の体はまだ熱を帯びており、心は官能的な世界から抜け出せないでいた。彼女は目を閉じ、小説の続きを想像しながら、静かに眠りについた。
翌朝、ノゾミはいつものように笑顔でノアを起こし、朝食の準備をした。彼女は娘の未来を案じながらも、自分の秘密を隠し続けることを決意した。アイドルになることの危険性をノアに教えることはできなかったが、別の形で娘を護る方法を見つけなければならない。
ノゾミはコーヒーを飲みながら、窓の外を眺めた。彼女の心はまだ混乱していたが、一つだけ確かなことがあった。官能小説は、彼女にとっての逃避行であり、現実から目を背けるための手段だった。しかし、その愉しみが娘の未来を脅かすことになるなら、彼女はそれを手放さなければならない。
ノゾミは深く息を吸い込み、新たな決意を胸に抱いた。彼女は娘の夢を応援することはできないが、別の形でノアを支える方法を見つけるつもりだった。そして、自分の秘密は墓場まで持っていくことを誓った。
リビングにノアの笑い声が響き、ノゾミは微笑みながら立ち上がった。彼女は娘の未来を案じながらも、自分の過去と向き合い、前に進むことを決意した。官能小説は彼女の心の中にしまわれ、誰にも知られない秘密として残される。
ノゾミはキッチンに向かい、ノアの好きなパンケーキを作り始めた。彼女は娘の笑顔を守るために、自分の欲望を抑え、現実と向き合うことを選んだ。その選択が正しいかどうかはわからなかったが、彼女は一歩ずつ進むしかなかった。
朝の日差しがリビングを優しく包み、ノゾミとノアの笑い声が響き渡った。その光景は、一見平和に見えたが、ノゾミの心の中には、誰にも言えない秘密が隠されていた。彼女は娘の未来を案じながらも、自分の過去と向き合い、前に進むことを決意した。
そして、ノゾミは再びエゴサーチをすることをやめ、現実の世界に目を向けることにした。彼女の選択が、娘の未来を護ることになることを願いながら。