同性愛だから気が合う、というわけでもない。タチ×ネコ

「私は女性に恋愛感情を抱いているわ」と気付いても、社会の中から同じようなレズビアンを探すのは難しいですね。そもそも絶対数が少なく、レズビアンだとしても隠している人も多いものです。

すると、レズビアンの人を見つけただけで「この人だわ！」と気がはやってしまう人もいるようですが、ちょっと冷静になりましょう！

同性愛だから気が合う、というわけでもない。

同性愛者だから恋愛相手に相応しい、とはかぎらないのです。

異性間の恋愛においても、本当に性格が合うと思える人はなかなかいません。セックスの相性がいいと思える男性もなかなかいないものです。

これは、女性同士の恋愛でも同じこと。

性的指向のニーズがマッチするからといって、あなたと性格が合うとはかぎらないのですよね。

それはわかっているよ！という人が多いでしょうか。

レズビアンにも属性があり、「タチ」「ネコ」という分類が一般的です。タチは積極的な人、ネコは受け身がちな人、という感じですね。

「私はネコ気質だから、タチ気質の女性を見つければ上手くいくんだよ」と思っていませんか？そうでもないのです！

「キッカケが生じやすい」とは言えます。ネコ気質の人は普段から交流が受け身がちの人が多いため、向こうから声を掛けてくれたり遊びに誘ってくれる人と、仲良くなりやすいです。だからタチ×ネコというペアは「生じやすい」のですが、相性が良いかととえば、そうとはかぎりません。

恋愛の相性というのは、タチ×ネコの凹凸がはまればよいというものではないのです。

デートも楽しい、生活も楽しい、ずっと生きていきたい、この人を支えたい・・・といったふうに思えるかどうかは、結局は異性間の恋愛と同じように、「好み」「価値観」「金銭感覚」などの合致が重要になってきます。

あなたは部屋をキレイに整頓したいタイプ、彼女は靴下を脱ぎ散らかして気にしないタイプ、となると、一晩のセックスは楽しかったとしても、「交際」としては向いていなさそう。

レズビアンの恋愛では、ネコ側が振り回されやすく、悩みやすいです。

セックスにおいては、ネコ気質の人は積極的に攻めてほしい願望が強いですよね。何も言わずともそれを満たしてくれるタチ気質の女性を、「すっごくイイ♡」と感じやすいです。

しかしそれは、セックスにおける役割がマッチしただけなのですね。

セックスのタチ×ネコが合致することと、性格が合致することは違います。

また、タチ気質の人は積極的で、ネコ気質の人は受け身がち、我慢をしたり譲ったりしがちです。すると２人の間では、ネコ側が不満や悩みを抱えやすくなります。

それでも、セックスを失いたくないので我慢し続ける、というふうになりやすいです。

「たまに会うセックスフレンド」ならそれでもよいのかもしれませんが、「恋人」となると、もう少し感性の一致・相性を重要視したほうがよいかも？

「私の我慢が足りないのかなぁ」とあなたは自分を責めているかもしれませんが、相手の女性がちょっとわがまますぎたり、価値観が合っていないのかもしれませんよ？だとすれば、相手を変えたほうが良さそうです。