カルマの法則とは「自分のしたことはやがて自分に跳ね返ってくる」という霊的な摂理です。
こうした言葉を知って「誠実に生きなければ!」と背筋を正した人も多いことでしょう。しかしカルマとは本当に跳ね返ってくるのでしょうか?
カルマとは、「裁き」ではなく「因果」のこと。
カルマについて、「裁きを受ける」という意味だと思っている人が多いようです。
正確には「因果」のことで、「傾向として、言動の良し悪しが結果反映されるのだよ」という意味です。
ただし、一般的に良い行いの還元は「ダルマ」と呼びます。「カルマの法則」と言うと、悪い行いへの裁きというニュアンスが強いです。
カルマの法則は3つの方法で作用します。
波動の法則により、だます人のそばにはだます人が集まる。
まずは今生の中で、すぐに起こりやすいカルマの制裁です。
波動の法則とでも言いましょうか、悪いことを考える人のそばには悪い人が集まりやすいものです。たとえば、「ネットワークビジネスで人をだまして楽して稼ごう」と企むなら、同じような思考の人ばかりと交流することになります。「ネットワークビジネス初心者を成功に導くワークショップ!」などと題して客を集める人から、あなたもまただまされ、搾取されるでしょう。
不良になろうとするなら、不良の友達ばかりになり、殴られたりだまされたりします。
「金持ちに貢がれたい」という恋愛観を持っていると、大衆をだます男性と引き合います。優しく見えるのは最初だけで、やがては彼の腹黒さに傷つくことになります。
地獄とはカルマ制裁のこと。
仏教に地獄という言葉があります。火の海だの鬼に処刑されるだのと、辛い目に遭わされる場所のことですが、地獄という場所は実際には存在しません。
死後、負のカルマの多い人は、処刑めいたヴィジョンを延々と見せられ続けます。ヴァーチャルリアリティのようなものですが、自分ではヴィジョンとは感じておらず、本当に体をむしり取られているように感じます。
こうした処刑は、カルマの制裁です。
自分が行った悪行の10倍の苦痛を、ここで処されます。
精神的にタフな人や莫大な資産を持つ人などは、悪いことをしても逃れ続けてしまったりします。そのような人も、死後にこうして制裁を受けます。
だから、悪いことをしたら絶対に裁かれるのです。
次の人生でカルマに即した環境に生まれ落ちる。
カルマ制裁はヴァーチャルリアリティでは終わりません。
それが済んだら次の転生に移りますが、その際にはカルマに即した劣悪な環境で生まれ落ちることになります。
たとえば今生で人を殺したなら、次の人生では殺される確率の非常に高い環境に生まれ落ちます。戦争の激しい地域や、治安の最悪なスラム街などです。
負のカルマを清算するには?
罪人に対して、「悔い改めよ」と各宗教は言いますが、改心するだけではカルマの清算にはなりません。
悪事をやめ、他の悪事やずるいことも辞めるのは大前提で、そこからさらに人に対して奉仕をしていく必要があります。無報酬で人の役に立ったり、寄付をしたりすることです。
ふるさと納税や売名のための寄付では意味がありません。「身を削って人を助けたい」と考え、実践する必要があります。
1度では足りません。積み上げてきた負のカルマの量にもよりますが、非常にたくさんの奉仕をして相殺する必要があります。
しかし奉仕は罪償いのためにあるわけではない!
しかし奉仕とは本来、罪償いのためにあるわけではありません。
「罪を償うため」ではなく、「純粋に人の役に立ちたい」という思いから、見返りを期待せず人に奉仕できるようになる必要があります。それこそが奉仕で、バイオレットのオーラの課題の1つです。