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優しさは、恋愛からしか学べない?

私たちは、優しさや思いやり、責任感、真面目さなどの精神を、学校などの社会の中で学んでいきます。・・・のはずだったのですが、現代において人は、本当の意味での優しさや思いやりなどを、恋愛でしか学べない傾向にあるようです。

 

 

学校や会社での振る舞いは偽善にすぎない

私たちは学校や会社でも、優しさや仕事の真面目さを学びます。しかし大人や先輩たちの所作を観察する中で、「あぁ、表面的に優しく振る舞ってりゃOKなんだな」といった失望を体験してしまいます。

偏差値の高い学校ほど、お給料の高い仕事ほど、優しい振る舞いや真面目な所作が身に付きやすいですが、「より高い報酬のために完璧に演じるように徹底する」だけであって、本当の優しさや真面目さが身についているわけではありません。

こうして裏表の激しい人間が育っていきます・・・。

 

すると現代の日本では、優しさや誠実さといった精神は、人を好きになったときにしか身に付かない傾向にあるようです。99%以上もの人が、そうです。

友人やきょうだいなどが、誰かを好きになったときに急にりりしい態度に豹変したのを見たことがあるでしょう。ほとんどみんなそうなのです。

 

 

「好かれたい」という思いから優しさを身に着ける

誰かを好きになったとき、「彼に好かれたい」と思います。その思いから、優しく振る舞ったり、誠実な対応をしたり、何かを真面目に頑張ってみたりします。

もう1度セックスがしたいから優しい所作を保ち続ける、いつまでも愛されていたいから誠実な所作を保ち続ける、というようにモチベーション維持になります。

 

その中で、「優しく振る舞うことは心地よい」ということに気づくと、彼に対してだけでなく誰に対しても、優しくなっていきます。

 

 

ギャップが激しいならあなたもそうかも

あなたは自分が、誠実だし思いやりあふれていると思っているでしょうか?「それは仕事で身に付いたよ!」と言うでしょうか?

では、あなたが職場で見せるその上品で思いやりあふれる所作を、気心の知れた友人にも行っているでしょうか?友達の前ではぜんぜん違うのではないでしょうか?

仕事など一部の場面でとても優しく上品に振る舞えているとしても、それが一部の場面限定であるなら、あなたはその優しさや上品さを「演じている」だけなのです。まだ本当の優しさを身に着けていないのです。

本当の優しさ、本当の誠実さを身に着けたなら、いつでも優しく誠実でありたい、と思うようになります。「猫をかぶる」というようなことをしなくなります。

 

アニメなど眺めていると、いつでも上品で優しい聖女のようなキャラが1人くらいはいたりしますが、あんなふうになる、という感じです。

 

 

減方調整が必要になってくる

いつも優しく誠実でいようとすると、人から搾取されてしまったり、あまりにも振る舞いに差がありすぎて浮く、となりがちです。そのような辛さを感じたら、相手によって少々、対応を変えるようになるでしょう。「この子の前ではぶっきらぼうでないと吊りあわない!」というように。

そのぶっきらぼうのほうが演技、という感じです。

 

 

しかし「恋愛レッスン」は欠点もある

異性を好きになることで、優しさや誠実さを磨いていけばよいです。しかし恋愛を通したレッスンには、欠点もあります。

「好き!」と思って情熱的に動いても、両想いになれなかったり、彼を思い通りにできないことがあります。そんなときに、逆恨みといいますか、やさぐれてしまう人は多いものです。

それでは意味がないのです!

優しさや誠実さは報酬のために行うものではありません。情熱的に愛しても結婚してもらえない、付き合ってもらえない、となっても、そこで豹変してはだめなのです。

 

恋愛とはそもそも、相手を所有することではないですし、相手を思い通りにすることでもありません。たくさん愛したから所有できる、という制度ではないです。

 

 

異性を好きになることを恐れないことです。

その人の前で自然と優しく・りりしくなる自分を、彼に好かれたくて何かを頑張ろうとする自分を、彼と吊りあうように誠実であろうとする自分を、肯定しましょう。

その繰り返しで心が磨かれていくはずです。

ただし、誠実な人を好きにならないと意味がないです。

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