海外旅行などしていると、とても素朴な発展途上国の人に出会ったりします。その素朴さに感銘を受け、ビジネスパートナーに誘ったり恋人としてアプローチしたりすることがあるでしょうか。
先進国の華やかさを体験すると、豹変してしまうことがある
結論としては、「全幅の信頼は置けない」です。
東南アジアなど発展途上国には、とても無欲で純粋な人がいます。彼らは欲が薄いように見え、誠実なように見えます。が、「精神性が高い」というよりは「まだ汚れを知らない」といったニュアンスであることが多いです。
大金を得て豪遊することの気持ちよさを知らないだけなのです。どのようなエンタメや服飾品があるのかまだ知らないだけなのです。それらを知らないがゆえに、自分の町の中では純朴に暮らしています。が、あなたが日本に連れ帰り、東京の華やかさやブランド品という概念を教えてしまうと、それらに中毒して不誠実になってしまうことが多々あります!
日本に連れてくるのは良いが、様子を観察し続けるべき
誠実さに感銘を受けた外国人を、ビジネスパートナーや恋人として日本に連れてくるのは、悪くはないでしょう。しかし、結婚や大きな契約は焦るべきでありません。
彼が日本や先進国の暮らしでどのように変化するのかしないのか、それを観察すべきです。少なくとも5年くらいは様子を見るべきです。
iPhoneが買えるくらいの余剰金を手にしたとき、彼の振る舞いや瞳は、東南アジアで見たときのそれとは変わっているかもしれません。それでもまだビジネスパートナーに据えたいのか、結婚したいのか、慎重に見極める必要があります。
裕福になると、ほとんどの人は変わってしまいます。高級品や快楽が手に届く場所に来ると、ほとんどの人は変わってしまいます。
日本の複雑さに適応できるかも懸念が大きい
やや話が反れますが、日本の生活は発展途上国とは大きく異なり、他の先進国ともかなり異なります。言葉の壁だけでなく、日本はとても几帳面で、勤勉さが求められます。それに適応できない外国人はとても多いです。「善い人ではあっても日本では働けない」「善い人ではあっても日本では暮らせず、やさぐれたり引きこもったりしがち」という感じです。
たとえ誠実であっても親密なパートナーとしては上手くいかない、ということもあるのです。
現地で雇う場合も同じ
たとえば外国にホテルを建て、その従業員として雇うことも、難しいです。
現地の平均的な給与よりも大きい額で雇おうと考えていることでしょう。するとやはり彼は、周囲よりも大きなお金を手にし、傲慢になったり高級品に恍惚したりしがちです。
現地の優秀な人材を確実に囲い込むには他より大きな報酬を出すことが常套手段ですが、裕福にすることにより性格が変わってしまうことは多いのです。
また、フェアトレードの理念から貧困国の人に大きな報酬を渡すことも、善いこととは言い切れないです!周囲よりも大きなお金を手にすることで、精神が落ちぶれてしまうことは少なくありません。(フェアトレードというのは難しい問題です)
過去にすでに、自国と日本の豊さの違いを体験していて、大きなお金や煌びやかな都会を享受する経験もして、それでも素朴な瞳を保つ人もいます。そういう人はかなり信頼が置けると言えます。
ちなみに、外国人との交流や移民受け入れの問題について、的確なアドバイスが出来る人はとても少ないです。そういう専門家にすら少ないです。専門家は多くの場合、「受け入れてあげるべき」という理念からその仕事をしているので、外国人を寛大にかばってしまいやすいようなところがあります。