良い教育者とは、どのような人のことでしょうか?
厳しさが必要不可欠
良い教育者とは、言葉巧みに上手に教えられる予備校講師のことではありません。
「ここよく出るよー!」と秘策を教えてくれる先生のことでもありません。
授業参観のときに、「わからないヤツは左手を挙げなさい」と言う先生のことでもありません。
教育者であるためには、厳しさが必要です。父性愛のことです。
ときに厳しい言葉で、「その欠点を直さなきゃいけないよ」「君はいつも言い訳しちゃうよ」と叱責することが必要です。
普段は優しい人であるべきです。優しくわかりやすく教えるのは重要なことですが、それだけでは足りないのです。
嫌われる勇気が必要
人を厳しい言葉で叱ると、多くの場合、嫌われます。愛情で叱っていたって、多くの人はその愛情がわかりません。「あいつ、うぜーな」と言われてしまいます。
それでも時には、厳しい言葉をかけなければなりません。
嫌われることを覚悟で、厳しい言葉をかけなければなりません。
予備校や大学に、今や良い教育者はいない
高度な教育を受けた人は、自分が良い教育者に出会っていると思い込みがちです。大学や予備校の講師が素晴らしい人だと、かんちがいしてしまいがちです。
しかし今の時代、予備校にも大学にも、良い教育者は少ないです。
予備校も大学も、アカデミックではなくビジネスに成り下がり、不甲斐ない子供をしつけることよりも、見て見ぬふりすることが求められます。だから今の講師たちは、生徒に厳しいことを言おうとはしません。
優しいことは大切です。
1割か2割の厳しさが必要なのです。