ウツに陥ったとき、「私の人生はもう終わったな」と思ってしまうものです。
しかし実際のところ、真逆なのです。
そのウツから立ち直ったとき、ようやく「あなたの人生」が始まるのです。
それまでの苦労は、物語の序章にすぎません(笑)
ウツになると、自由になれる
ウツが深刻になると、学校に行けなくなったり会社に行けなくなったりします。
すると親や会社は、もうあなたに大きなことを期待しなくなります。親御さんも、「一流企業に入りなさい」などとは言わず、「生きていてさえくれればいいのよ」などと言うようになるでしょう。
こうなったとき、「普通の人を生きなければ」という鎖から、人は解き放たれます。
そして、自分が本当にやりたかったことが出来るようになります!
つまり、「あなたの人生」はここでようやくスタートするのです!
それまでの勉強や部活やいじめに耐えた期間は、「下積み」にすぎません。
社会に迎合することがつまらないと感じている?
平均的な社会人になって、平均的な妻になって、平均的に納税して投票する暮らしを、「つまらない」と感じているでしょうか?
ウツには様々な要因がありますが、「人並み」に迎合することを味気ないと感じる感性の人は、15歳や18歳、22歳など、「一般的な道」に進むことを強く求められる際に大きな憂鬱・絶望を感じます。
平均的な大人になることに絶望を感じるなら、一度ウツになるのもよいです。親や社会にあきらめられて、人生をドロップアウトするとよいです。
そして親から干渉されなくなり、ゆっくり休んだなら、「あなたの道」を歩きはじめるとよいです。
ずっと部屋にいてテレビゲームをしていたって、つまらないです。
社会的な目など気にしなくてよくなる
もう、社会的な目など気にしなくてよくなるのです。
仕事選びにも、彼氏選びにも、クラスメイトの目を気にする必要がなくなります。
そしてユニークな道に進みましょう。あなたの進みたい道へ。
一年かけて世界一周してもよいのです。
出会う人や人間関係が、急速に変わるはずです。自分らしく生きようとする人ばかりになってきます。
すると「結婚しないの?」とか「就職しないの?」とか誰も言わなくなります。
そんな質問をしてこない人々も社会には大勢いるのです。
人を選べるようになる
社会に絶望するのは、悪いことではありません。
そういう体験や感情を経ると、人を選べるようになります。有名な人に興味がなくなるでしょうし、お金持ちにも興味がなくなるでしょう。
誠実な人に価値を感じるようになり、そして誠実な人を見極めるのが上手くなります。
少数でも誠実な人ばかりと付き合うようになると、人生は楽になります。
表面的な付き合いではなく、感性の似た人と語れるようになると、人生に充実を感じます。
そうした心の友は、「探しに行く必要がある」と思ってください。
それはバックパッカー放浪をすれば出会えるわけではありません。バンコクではなく、誰もいない町までいきましょう。そんな町のゲストハウスで出会う日本人は、良い感性をしているはずです。
特殊な道にいる人のすべてが魅力的なわけではない
平均的な道から反れて特殊な世界を覗くと、最初はそこにいる人がみんなカッコよく見えます。しかし実際はそうでもないです。
社会性もなく好き勝手に生きている人も大勢います。
ロックミュージシャンのすべてが哲学を持っているわけではありません。
バックパッカーのすべてが哲学を持っているわけではありません。
マンガ家のすべてが哲学を持っているわけではありません。
人を見つける旅が始まります。
「あなたの人生」はまだ始まったばかりで、レベル5でレーベの村あたりです。
誰が善人なのかも、あなたはまだよくわかっていません。しかしその模索を楽しむ土壌は持っています。そこから、遥か長い旅をするのです。
芸能人になりたかったとして、芸能界デビューしたら人生の頂点ではありません。つまらない人が大勢いることに気づいて落胆して、本当にすごい人を見つけて師事して、さらに自分を磨いていきます。「技術に走ってはいけないんだ!」と気づいたら、ようやく初心者卒業です。そこまで30年かかる人もいます(笑)
そう。冒険とは難しいのです。勇者の大半はカジノにハマっているだけです。
あなたが思っている以上に、人生という冒険は長いです!
本当に、二十歳前後で「平均」という道から反れることが出来たとしても、まだ「序章」なんです。
芸能人になったとしても、バックパッカー旅に出たとしても、まだレベル5です。
そこから賢者になるまでは、ものすごく道のりが長いです。
それはつまり、「人生という冒険は楽しい」という意味です。
人生は奥が深いです。芸術も、旅も、恋愛も、とても奥が深いです。
奥が深いのです。
何を言っているのかわけがわからないかもしれませんが、とにかく、ウツに陥って社会からの期待がなくなったとき、あなたらしい人生を生きる基盤が整います。
ウツに陥ることは、必ずしも悪いことではないです。
そこからまた立ち上がってくればいいのです。笑顔を取り戻し、力強く生きます。