ウツになり、「死にたい」と思うようになったとき、生活が大きく乱れます。働くことも出来なくなったりします。
しかし無気力なこの人を目の前にして家族は、「生きてさえいてくれればいい」と抱きしめがちです。そして寝食を与えます。それは愛情のつもりでしょうから悪いことではないのですが、それではまだ不充分、と言えます。
働かずに済むとしても、「生きたい!」とは思えない
ウツになって働くことが出来なくなったとき、働かずとも食事やベッドを工面して貰えることは救いです。しかし、朝からやることもなくぼーっとしていても、それでウツが改善したりはしないでしょう。
仕事や学校から解放され、好きなようにテレビやアニメを見ていられるとき、2週間くらいは笑顔を取り戻すかもしれません。しかし多くの場合、その笑顔は長続きしないでしょう。
「アニメしか見ていない自分」に嫌気がさして、また落ち込むからです。
「明日また起きたい!」と思える何か
ウツの人にとって重要なことは、生命維持よりも「明日また起きたい♡」と思える何かです。
ただぼーっとしているだけでは無気力や自己嫌悪が続くので、外に出て労働や何かに時間を忘れる暮らしを確立する必要があるのです。
何でもよいのですが、大きく分けると3つの種類があります。
愛する人
夢、目標、遊び
人の世話をすること
愛する人
おそらく最も効果があるのはこれです。
人は大抵、恋愛やセックスの恍惚が最もモチベーションになります。膣が濡れる感覚を持っているのであれば、ですが。
「会いに行きたい♡」と思える人を見つけて、その人に会いに行くために、可愛いと思ってもらえるためにお小遣いを稼がなくちゃ!と目標が出来ると、明日の朝もまた起きたくなるでしょう。
そうして、お金や体力や容姿への自信を培うと、その愛以外の動機でも前向きに暮らせるようになる可能性が高いです。
推し活もこれに似たところがありますが、頑張っても相手とセックスが出来ない推し活は、また虚無感に陥る懸念が大きいです。
夢、目標、遊び
「モンサンミッシェルに行ってみたい!」といったものです。やはりそのために、自分でアルバイトしてお金を稼ぐことが重要です。
楽しいものなら何でもよいですが、順位を競うものではないほうがよいです。
人の世話をすること
中年以降の人には多いのですが、自分の快楽よりも「子どもを起こして学校に行かせなければ!」といった他人の世話で、生きる気力を得たり時間を忘れたりできることがあります。
地域ボランティアや他人への奉仕でもよいです。
近所の小学校の横断歩道で子供たちを見守るボランティアに立候補して、毎朝7時に起きるのもよいです。
恋愛的な動機で、悪くない
「セックスをモチベーションに頑張るなんてくだらない」と思うかもしれませんが、性的な動機でよいです。
なぜなら、毎日ハイテンションに生きている人々のほとんどは、セックス、恋愛、オナニー、性欲をニンジンに吊るして生きています。
世界は、特に商業の世界は、性欲をニンジンにして動いているようなものです。
ファッション業界は性欲によって回っているのであり、パソコンやITのすさまじい進化はアダルトビデオをより鮮明に見たいがために動いています。
これが社会の真相なのです。
性的快感以外の成長が得られる相手だとよい
あなたが、どんな異性を追いかけるか、が重要です。
ただ性欲を満たしてもらえるだけでなく、関わることで人間的に成長できるような異性が良いです。何かを教われたり、芸術をがんばれたり、一緒にジョギングしたり旅をしたり、一緒に緑を愛したり、奉仕のすばらしさに気づけたり、といったことです。
ダメンズを追いかけてセックス中毒になるだけなら、また絶望して死にたくなるだけです。
人びとは快楽をニンジンに動いているのですが、快楽だけが目的ではまずいのです。
失恋の後なども同じことが言える
失恋をしたとき、死にたくなったり虚無感に襲われたりしがちです。
その虚無感も、何か楽しい目標を持つことで前向きさを取り戻すのは速くなります。
すぐに新たに好きな人を見つけるのは、悪いことではないです。その人を振り向かせたいがために笑顔で前向きでいられるなら、良いことです。
そうして恋愛を重ね、失恋の体験に慣れていくことで、失恋してもそんなに落ち込まなくもなります。