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思春期の子への配慮。価値観は変わりやすい

これは主に、親御さん世代に向けたコラムです。

 

 

子の考えを、「わかったつもり」になりやすい

親は、我が子の考えをよくわかっていると思い込みやすいです。親子仲が良い場合はなおさらで、たしかに小学生中学生時代によくおしゃべりをしたり、一緒に映画を観に行ったりしたなら、お子さんの感性をよくわかってはいるでしょう。

しかし、中学、高校生になり親の手から離れてくると、子は独自の価値観を身に着けてくるものです。友達やテレビ、社会の影響を受けます。

 

 

高校生のお子さんの、進路を決めつけていませんか?

このコラムの主題がこれです。

「うちの子はこういう大学に進むだろう」「うちの子はこういう専門学校に進むだろう」と、お子さんの進路を決めつけていませんか?

小学、中学の頃から「あなたは看護師になるのよね」「うん。がんばるよ!」と話し、一緒に勉強してきたとしても、ずっと同じ考えでいるとはかぎらないのです。

 

特に思春期の子は、音楽、ダンス、服飾、モデル、スポーツ、イラスト、声優などの業界に急速にのめり込みやすいです。他にも部活に関連する事柄や時代で流行る事柄に、興味を抱きやすいです。

 

しかし親が、「あなたは看護の道に進むのよね?」といった言い方をすると、子は「実は最近・・・」とは言いだしにくいものです。

こういう家庭は非常に多いです!

 

 

会話してやることが大切

看護師になると言っていた子がダンスや音楽に興味を抱いたからといって、その専門学校に入ればいいというわけでもありません。

芸能や芸術の道は、専門学校に進んでもプロになれる人はごくわずかです。競争やセクハラや、色々なしがらみがあります。

 

お子さんがどういう道に進みたがっているのか、耳を傾けてやることが大切です。

「否定するわけじゃないんだけど、その道にはこういう大変さがあるけど、わかってる?」といったように、大人の視点から意見してやることも大切です。専門学校やメディアは華やかな面しか教えないことがあります。

 

ただ尊重するのではなく、「ダンスの世界を目指すのもいいけど、22歳で目が出なかったから就職しなさい」とか「アルバイトをしてお金を稼ぎながら夢を追いなさい」とか、社会性を培うための叱責も重要です。

 

 

親の背中を追いやすいし、選択肢を知らない

小中学生で進路を決定するのは無理があります。

子供の頃は、親の背中を追いやすいです。親の仕事を見て「私もこれにしよう」と考えやすいです。それに、どんな職業があるのか選択肢をあまり知りません。知っている中で「これがいい!」と言っているだけなのです。

 

高校生になると、もう少し社会が見えてきます。職業を知ります。

18歳からどの道に進むかは、慎重な検討が必要です。

そもそも二十歳の子だってあまり多くの職業を知らないものです。インターンを体験して、看護師や保育士が嫌になるケースは多いものです。

アルバイトをして、思わぬ興味を発掘することもあるものです。

 

 

とにかく大切なのは、子の興味や進路を決めつけないことです。


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