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逃避的な意図で海外移住を画策しても、上手くはいかない

海外に移住したい、と考える人がいるでしょう。

しかしその動機が「日本は生きづらいから」にすぎないなら、まだ移住はやめておいたほうがよいです。

 

 

日本は最も過保護な国

海外移住に慎重になるべき理由を端的に言うと、「日本は最も過保護な国だから」です。

海外に逃げても、日本の暮らしよりも辛いと感じる可能性が高いです。

日本よりも楽しい、幸せ、と感じられるのは、それなりの総合力を持った人にかぎられます。

具体的に懸念事項を解説します。

 

 

肉体労働を苦にしない体・根性が最低条件

海外で働きたいなら、頭脳労働で職を得るのは無理があります。ほとんどの人は、肉体労働で生活費を稼がなければなりません。

「肉体労働でフルタイム勤務するのは苦じゃない」といった感覚が必要です。

「日本から逃げたい」と感じている人は、体力や根性の弱い人が多く、海外での労働で行づまりがちです。

 

また、日本ほど家電も便利グッズも発達していません。

たとえば料理の仕事では、とても重たい鉄のフライパンをずっと揺らしていないといけない、というような感じです。色々なことが日本よりも原始的で、重たいです。

 

 

コミュニケーション能力や人情が不可欠

日本が生きづらくて海外移住に憧れる人は、コミュニケーションを苦手とする内気な人が多いです。しかしそういう人は、海外生活は厳しいです。

外国人には、こちらが日本人だとわかると声をかけてくれるような人が多いです。が、愛想のよい人間を好む傾向で、あなたが無愛想だと彼はあまり遊んでくれなくなるでしょう。助けてもくれなくなるでしょう。

そして、海外で孤立してしまいます。寂しくなってずっとSNSで日本人と繋がっているなら、海外に暮らす意味がありません・・・

 

 

病院に依存していると厳しい

健康管理について、病院や医薬品への依存が高い人は、海外生活は厳しいです。

日本ほど科学医療の発達した国はないですし、あってもものすごくお金がかかります。充分な施術をしてもらうためには外国語での意思疎通が必要です。

病院は日本ほど清潔ではなく、看護師さんは日本人ほど優しくありません。

 

「病院なんて行かなくてもいいよ」くらいの感覚があったほうがよいです。

「病院が重要」と考えている人は、滞在先は首都や大都市に絞られます。そして首都や大都市は騒々しく物価も高く、快適な生活にはなりそうもないです。

 

 

年金での海外生活もカンタンではない

年金や、貯蓄を使っての海外生活を画策する人もいます。向こうで労働する必要がないとしても、海外生活は簡単ではありません。

上述のように、現地の人と積極的にコミュニケーションを取れる能力がないと、孤立します。日々が退屈すぎて絶望します。

 

 

海外移住が向くのは?

海外移住が向くのはどのような人でしょうか?

「日本人は人情がないなぁ」と不満に感じているような人は、向きます。都心のマンションの、住人同士ですらあいさつをしない、地域の助け合いもしないような暮らしに生きづらさを感じているタイプなら、海外のほうが暮らしやすいと感じそうです。

体を使うことを苦にせず、転職を苦にせず、根性のある人は向きます。

 

色々と繊細な人は、海外移住は向いていないです。海外は日本よりも辛いです。

海外移住よりも、親に庇護してもらって最低限の労働・外出だけで暮らせるように理解を得るほうが良さそうです。

 

 

リゾバ→ワーホリ→移住というステップがおすすめ

海外移住を画策するなら、段階を踏むとよいです。

まずはリゾートバイトに挑んでみましょう。体を使う仕事を、2~3種類体験してみます。それを苦にしないなら順調です。

海外移住の適正をはかるのに、リゾバはとても適しています。リゾバの環境変化や労働に適応できないなら、海外移住は無理があります。

 

そうしたら、ワーキングホリデーに挑んでみましょう。1年間の期間の中で、外国での労働や生活を試します。それを苦にしない、楽しいと感じるなら、海外移住もアリかもしれません。

それならワーホリ滞在の中で、「移住したいんだけど協力して!」とあちこちの人に助けを求めましょう。

労働ビザを発給してくる会社など見つければ、海外移住が現実的になってきます。

 

外国人と結婚すると移住しやすいのですが、外国人との結婚生活は労働生活以上にキツいので、くれぐれも慎重になってください!

 

 

「日本から逃げたい」のではなく、「日本では私のパッションは収まりきらない!」というような人に、海外移住は向くのです。

海外移住の相談についても幅広く乗れますが、向いている人は少ないです。

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