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「子を抱きしめていたい」は愛情とはやや違う

「我が子が大好き」「子育てに誇りを持っている」と語る人がいます。

しかし、それは本当に、「親としての愛」でしょうか?



「ぬくもりが思い通りになる」と思っていない?

「我が子が大好き」と言う人の中には、子とスキンシップしていることをこよなく愛する人がいます。

眠るときに、抱き枕のように子を抱きしめて眠りたい。

仕事から帰宅したときに、抱きしめると疲れが癒される。

寂しいときにかまってほしい。

子供の無邪気さに癒されたい。

といったことです。


これは、「親としての愛」ではありません。

あなたが求めているのは、「恋人とのスキンシップ」のニュアンスで、それを我が子で代用しているのです。ペットを溺愛する心理に近いものがあります。

小さな子供は、親が抱きしめたがるときに反抗することは少なく、いつも一緒にいますし、「ママ!ママ!」と自分に依存してくれます。大人の異性よりも思い通りにしやすいのです。



ダメンズと付き合ってしまう心理に似ている

「大人の異性よりも思い通りにしやすい」と感じているかもしれませんが、実情はそうではないでしょう。

「ハグしたい」と思ったときに自由に抱きしめられる、という利点はあります。しかし子供はわがままで依存的なため、世話にとても労力をとられます。学校で友達をいじめたり、勝手にスマホ課金などして煩わされます。


ほとんどの子供はこのように「鬱陶しい」のですが、抱きしめたいときに抱きしめられるがゆえに「目に入れても痛くない!」と溺愛してしまう親がいます。それは「ぬくもり依存」です。

これは、スキンシップやセックスが大好きゆえにダメンズと離れられないでいる女性の恋愛と同じです。



親子のスキンシップは大切なものだが、自分のぬくもり欲求ではだめ

親子でスキンシップを育むのは大切なことです。子には親からのスキンシップを与えてあげることが大切です。

しかしそのスキンシップが「私が気持ちいいから」「私が抱きしめたいから」という充足欲求に基づいていては、だめなのです!それは子育てではなく、「子の支配」です!


子の状況を見ながら、子のためにスキンシップを与えるのが「親としての愛」です。


このようなスキンシップが出来る親は、日本にはとても少ないです。

子を溺愛してしまうか、スキンシップが出来ないか、どちらかに偏りがちです。

支配欲に基づいたスキンシップを与えると、子はわがまま・甘えん坊に育ちやすいです。

「自分より弱いものを無理やり抱き寄せていいのだ」という感覚で育ってしまい、女性やペットを支配するような大人になってしまいます。



「子を抱きしめるのが好き」はつまり、恋愛がしたいということ

「子を抱きしめるのが好き」と感じているなら、子を愛しているのではなく、「恋愛したい」という本音が隠れていそうです。

夫や妻がいるなら、まずは夫や妻と円満な夫婦生活を営みましょう。夫婦間で充分にスキンシップ欲求が満たせたら、子を無理やり抱き寄せたいと思わなくなります。手つなぎやセックスを充分に楽しむべき、という意味です。


配偶者と冷めすぎていて夫婦間で愛情欲求が満たせないなら、離婚も検討しましょう。あなたは愛情欲求の強い人で、愛情のない結婚生活をずっと続けることに向いていません。扶養され続けたいから離婚は出来ない、という女性が多いでしょうが、扶養の楽と愛情欲求の充足とどちらが重要か、自問するとよいです。


ひとり親なのであれば、素直に恋愛をするとよいです。



手のかかる子を「大好き!」と思ってしまう心理は

わがまま、依存的、無神経など精神的に未熟で、やたらと煩わされるのにもかかわらず「この子が大好き!」と思ってしまうのは、あなたは愛情(≒性欲)が充足できていないのです。

本来恋人との間で充足すべき愛情が充足できていないので、「辛い思いをしてもこの子のぬくもりが手放せない」という状態に陥っています。ダメンズに依存・中毒することに似ています。


普通、スキンシップが好きでも、手のかかる人とは親密でいたいとは思えません。「彼は良いところもある。でも未熟だからそばにいたいとは思えない」と思います。そしてもっと自立・成熟した異性を恋愛相手に選びます。適した相手がいないなら一人で我慢をします。

スキンシップが欲しいゆえに未熟な人をそばに置いてしまう動機は、主に2つあります。


1つは、コミュ力が低いからです。女性に多い「恋愛は自分から言えない」というやつです。自分から誘えないので、未熟だとしても言い寄ってくる男性に依存してしまいます。

2つ目は、恋愛欲求が充足出来ていないからです。結婚前に充分に恋愛欲求を満たしてこなかったか、または恋愛欲求がとても強くて、出産よりも恋愛を重視して生きるべき人です。



子育てに響き、屈折した愛情が遺伝してしまう

結婚や出産の前に、「愛情欲求をしっかり満たす」ということは、とても重要なことなのです。

「ステキな人と思いきりイチャイチャしたい!」という欲求を持っているのに、抑圧してクールな結婚をしてしまうと、その愛情欲求を子供にぶつけ、子供を支配してしまいます。未熟な子供と共依存関係に陥ってしまいます。

「ママは僕を強引に抱きしめて喜んでいた」という体験が、その子には「愛情ってこういうものだ」というすりこみになってしまいます。そして自分もまた、女性を強引に抱きしめたり、またはペットを溺愛・支配することで愛情欲求を満たす大人になってしまいます・・・(ペットに生活を制限されたり、浪費させられます)。または人との距離感がわからず、推し活に中毒してしまいます。


「彼女を支配する」「ペットを溺愛する」「推し活に中毒する」といった日本人の大人にありがちな気質は、「愛情欲求を抑圧している」ということの現れなのです。

そしてそれは、子育てが上手くいかずイビツな大人が増えていく、という国の荒廃に繋がります・・・。

愛情抑圧の問題は、子育て、ひいては子供の人生に響くのです。


人を啓蒙したいなら、このように「上質な子育ては恋愛充足の先にある」ということを理解してからのほうが良いです。



「子を抱きしめていると幸せなの」というのは、「子を愛している」とは違うのです。「子育てが好き」という心理でもないのです。

そして、結婚はくれぐれも慎重になりましょう。

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