あなたも芸術家に影響を及ぼしうる
- acousticlife111
- 3月26日
- 読了時間: 3分
現代で言うところの「推し活」はあまり良い行動とは言えません。が、絵描きやミュージシャン、芸術家に対して、リスペクトの気持ちを伝えるのは良いことです。
特に、あまり有名でない芸術家に対して。
「彼・彼女の自信になる」ということもありますが、あなた自身にとってもメリットがあります。
芸術家は知人をモチーフに作品を創る
たとえば歌手は、「僕は」「私は」という一人称で詞を書くことが多いですが、その「私」がいつも自分を指しているとはかぎりません。
西野カナさんなんかは公言していますが、友達の恋愛話を歌に起こす、なんていうことはとてもよくあります。歌手は100個もラブソングを書きますけど、そんなに恋多きわけでもありません(笑)
つまり、あなたがミュージシャンの知人に自分の人生の頑張った出来事や初めて旅したときのハラハラした思いなどを打ち明けるなら、それは彼女の作品になることがあるのです!
これはなかなか面白い関わり方ですし、なかなか面白い人生です。
自分の人生を自分で曲にすることは出来ない。でも誰かが曲にしてくれて、それが大勢に歌い継がれていく・・・
それに、その芸術家は作品の中でモチーフにしたあなたのことを、一生忘れないでしょう。
あなたもまた、他人の人生に影響を受けるかも
芸術家としてInstagramやピクシブで人気を博している人たちは、10歳の頃から天才芸術家だったわけではありません。フツーの人生を生きると思っていたのに、いつの間にか芸術で自己表現をしているものです。
つまりあなたも、「私は芸術なんて!」と今は思っていたって、歌や絵本を発信しているかもしれないのです。
すると歌詞や物語を書くために、たくさんのモチーフが必要になります。自分の人生の経験だけでは足りません。そんなとき、面白い人と深く関わり彼の人生体験を聞いていたら、それがあなたの芸術に役立つのです!
作品の深みは「人生の深み」に比例する
作家には2つのタイプがいます。
1つは、リアリティーを追及したがる人です。現実的でない人物や出来事を書くのは嫌なのです。2つ目は、面白さ重視で、リアリティーなど気にしない人です。
リアリティーを追及したがる作家は、とても誠実な人物やとても愛情深い人物を、小手先ではなかなか書けません。白々しいことが嫌なのです。
すると、人生の中で本当に、とても誠実な人やとても愛情深い人に出会ったときにようやく、そういう人物を作品の中に登場させられます。
リアリティーを追及したがる作家において、作品の深みとは、「人生の深み」に比例します。自分自身がそう崇高に生きれないとしても、崇高に生きた人間を垣間見ることで、ようやくそういう人物やエピソードを作品に出来ます。
また、大抵の作家において第一作目というのは、自分自身や自分の身近な人が多分にモデルになっています。
物語やマンガが描けるかどうかは、感動になりそうな人間を垣間見ているかどうか、が左右するのです!
そしてそういう人間は、会社と家を往復するだけの日々ではなかなか出会えないものです。
芸術とは、その芸術を創る人だけで成り立っているわけではないのです。
そこには誰も知らない人間の人生が、隠れています。
それはとても面白い秘密です。