バックパッカー旅の必要な荷物は?
- acousticlife111
- 2024年3月14日
- 読了時間: 14分
旅をするつもりのない人にはまったく興味がないかもしれませんが、読みものとしても気づきがあるかもしれません^^
海外の旅を前提に書いていますが、沖縄旅、国内旅にも応用が利きます。
基本的には、「何を持っていくか」よりも「いかに減らすか」
まず、バックパッカー旅の荷物については、基本的にあなたが行きたい国の「地球の歩き方」に書いてあります。
旅をすると決めると、100円ショップの便利グッズなど眺めて「あぁ、これも使えそう!あれも使えそう!」と楽しくなったりしますが、画期的な便利グッズを持つことよりも、「極力荷物を減らすこと」のほうが重要ポイントかもしれません。
減らすべき理由は様々にありますが、荷物が軽いほうがさすらいやすいです。
40リットルサイズのリュック。7kg以内に収めてみよう
まずバックパックですが、「40リットルサイズ」で充分です。欧米人は60リットルを背負う人も多いのですが、今どきあんなに荷物が必要な人は少ないはずです。
40リットルはそう大きくはなく、女性が背負ってもあまり抵抗感を感じないはずです。
このサイズで、荷物をコンパクトに減らせば、総重量7kg以下で収まるはず。それなら重すぎることはないですし、飛行機の機内持ち込み制限が7kgなことが多いので、動きやすくなります。
ランドセルは平均5~6kgと言われており、7kgのバックパックはほぼ誰でも背負えるはずです。
また、品揃えが豊富で、ネットショップやディスカウントストアなど探すと5,000円以下でも豊富に見つかるでしょう。2,980円だとちょっと品質に頼りないものが多いですが、5,000円出せば充分なものが見つかります。
なお、リュックが上等すぎるとリュック自体が重くなるので、あまり良くないです(笑)
1.5万円もする登山ブランドのリュックは、逆効果です。
40リットルに収まらない、7kgに収まらないなら、ちょっと荷物が多すぎるようです。

必要な荷物は?
ざっと一覧表を作ってみましょう。
Tシャツ3着+着ていくぶん=計4着(計3着でもいけるかも)
下着3組+着ていくぶん=計4着(計3着でもいけるかも)
長袖Tシャツ
ジップアップパーカー的な服(温度調整がしやすい)
薄手のダウン(2,980円で買える。暑い国でも必要。飛行機やエアコンが寒い)
水着(下着の代わりにもできる。海に行かなくてもトレッキングの滝つぼなどでも出番あり)
長ズボン2着(暑い国でも必要。教会に入るときなども肌を露出しない格好が求められることが)
スポーツサンダル(スニーカーよりスポサンのほうが立ちまわりやすい)
15リットルくらいのデイリュック(両肩で背負えるバッグのほうが疲れない)
バスタオル(小さめ・薄目のほうがかさばらない)
帽子(タオルで代用してもいい)
カッパ(傘よりもカッパが動きやすい。レインコートよりもポンチョ型のカッパ。ダウンジャケットで代用も出来る)
マスク(排気ガス対策に。タオルで代用してもいい)
コスメ、歯磨き、シャンプー
日焼け止め
蚊よけ、虫刺され薬、部屋に置く蚊よけ
常備薬(酔い止め、下痢止め、生理薬、頭痛薬)
ビニール袋2~3枚(汚れた洗濯物を入れる)
トイレットペーパー1巻(紙のないトイレが多い。芯を抜いてコンパクトに携帯。お手拭きなどにも使える)
パスポート
貴重品入れ(パスポートなどを仕舞うもの)
100均のサイフ×2(高価なサイフは持っていかない!非常用にもう1つ。100均のチェーンを付けてベルト輪などに固定しよう)
爪切り(長期放浪なら必要)
スマホなどの充電器
クレジットカード(異なる会社で2枚あったほうがよい。デビットカードでも可)
米ドル100ドル分くらい(入国ビザ代など米ドルでないと支払えないことがある)
メモ帳とペン
ガイドブック
コップ
洗濯洗剤を少し
オフラインでも使える翻訳アプリ(和英辞書アプリ)
こんなところかなと思います。
以外と、リュックサックの口を開けても、「服しか入ってなくない?」という印象になったりします。
あまり必要なものはないのです。
寒い地域に行きたい場合、もう少し服が必要になります。それでも40リットルリュックで収まるとは思います。冬の北欧などは厳しいかもしれません。

これらは要らない
要るものより要らないものを挙げていくことのほうが重要だと感じます。
テント(テント派でないかぎり不要)
寝袋(基本的に要らない。南米、北欧、アフリカ大陸など行くなら持っていてもよい。薄いもので充分)
寝袋マット
調理器具(キャンプ的調理器具は要らない)
トレッキングシューズ(山登りするとしても不要。スニーカーで充分。スポサンでも充分かも)
ビーチサンダル(スポサンを履くならビーサンも要らない)
高級防寒具(登山メーカーのゴアテックスなどは山登りするとしても必要ない。3000円のダウンのほうが暖かい)
折り畳み傘(使い勝手が悪い)
リュック用のレインコート
洗濯干しヒモ&洗濯バサミ(近年は必要ない)
懐中電灯(スマホに懐中電灯機能があるはず)
最初から完璧なスリムを目指す必要はないです。必要そう、持っていきたい、と思うものは持っていき、経験の中で「これは使わないな」「これは代用できるな」と感じてから減らしていけばよいですね。
そもそも、荷物がスリムでなきゃいけないわけでもありません。
海外SIMは必要か?
一般論としては、バックパッカーも海外SIMを活用している人が多くなってきています。
そして、バイタクもGrabで契約したり、Googleマップでナビしながら宿を目指す、というような人が増えてきています。外国人との会話もGoogle翻訳で済ませる人が増えています。
私個人の見解としては、海外SIMは「不要」です!
バックパッカー旅の魅力の1つはコミュニケーションにあり、駅から宿へ移動するときなんかは、アナログに人に道を尋ねたり、アナログにバイタクと交渉して泣き笑いすることを推奨したいです。そのほうが楽しいと思います。
私は方向オンチなのですが、知らない町でどこかを目指す際、交差点に着くたんびにそこで道を尋ねる、というくらい頻繁に人に道を聞きます(笑)それが楽しかったりします。適当なことを教えられてしまうこともあるのですが、それもまた楽しいのです。
レストランや宿などでフリーWi-Fiがあればそれを活用すればよいですが、それのない場所では人に頼ってどうにかする!というルールを持つと楽しいと思います。すっごい遠回りしたり道に迷ったりすることもあるのですが、それをも「楽しい」と思えたら理想的です(笑)
私は会話も翻訳アプリも使わないです。つたない会話で、伝わる分だけでどうにかします(笑)英語が上手いわけではありません。ちょっとの会話でもいいや、と思っています。
バックパッカー旅を楽しいものにするにおいて、流ちょうな英語は不要です。
下着やTシャツは3~4組で抑えたい
服は、あまり重くないですが、かさばります!リュックの容積を圧迫します。なので、下着やTシャツは3~4組で抑えられると理想的です。
バックパッカーたちが泊まる宿、食べるエリアでは、旅行者向けのランドリーサービスやコイン洗濯機などあり、洗濯をしながらさすらえます。
1着の下着やTシャツを、2日間着る覚悟でいきます。そうすると、3~4日に一度洗濯の機会を作れれば、3組でもギリギリ回ります。足りないときは水着を下着代わりにするなど工夫します。その工夫も楽しいです。
Tシャツを2日も着たくない!と思うかもしれませんが、熱帯の国を歩いてものすごく汗をかいていると、汗もさらさらになっていくので、意外と2日目でも汗臭くないものです(笑)それを体感的に理解すると、「2日ずつでもいいな」と計算できるようになります。
初心者のうちはもっと多く持っていてもよいでしょう。
また、土産代わりとして、Tシャツがどうしても足りなくなったときに現地で買う、というのもよいです。東南アジアだとTシャツが2~300円で買えたりします。
普通旅行との大きな違いは、バスタオル
普通旅行では、「バスタオルとはホテルで無料で貸してもらえるもの」ですよね。
バックパッカーたちが泊まるゲストハウスでは、バスタオルを貸し出さない宿が多いです。貸し出す宿が増えてきてはいますが、ないところがあるので持っている必要があります。
バスタオルは最もかさばるので、薄手の小さめなものが良いです。女性は体が小さいので、100円ショップに売っている100円のバスタオルでも充分かもしれません。手ぬぐいなども。
吸水力の高いスイミング用の特殊素材のタオルなどは、使い心地が悪いと思います。
宿でバスタオルが支給されるときに、手持ちのバスタオルを洗濯しましょう。タオル程度は浴室で手洗いできます。
トイレットペーパーが意外な必需品!
海外旅行をしたことがない人には意外かもしれませんが、トイレットペーパーが必需品です!
海外には紙のないトイレがとても多いです。バックパッカースタイルでなくても持っていたほうが良いかも、です。
トイレットペーパーは、バックパックではなくデイリュックに常に携帯します。結構かさばるものなので、芯を抜いて潰して持つとよいです。小さなビニール袋に入れます。
私の場合、トイレットペーパーを30センチ程度の長さで10片くらい千切っておき、デイリュックやポッケに突っ込みます。ポケットティッシュのような概念です。
トイレで用を足した際だけでなく、食堂などでおてふきの代わりに使ったりもします。
トイレットペーパーは、海外では単品であちこちで売られています。無くなっても補充できます。
スーツケースやコロコロバッグは逆効果かも?
バックパックに自信がないとき、スーツケースや、コロコロ転がすことも出来る2WAYのバックパックに惹かれるかもしれません。しかし、バックパッカーにコロコロ転がすカバンは向いていないです。
バックパッカーたちが出入りする場所は、舗装されていない道も多いからです。転がせないのです(笑)
タイヤや持ち手が付いているとそのぶん重くなり、高額にもなり、壊れやすくなりますから、転がさないなら普通のリュックのほうが良いです。
また、空港などの非常にツルツルした床以外は、引きずって歩くのも結構体力を消耗します。人によっては、「背負ったほうが疲れない」と感じるでしょう。
そして、スーツケースやコロコロ転がすバッグを持っていると、「高級旅行者だな」という印象を他者に与えます。商売人に高い値段をふっかけられやすくなります。「安宿を教えて」「食堂を教えて」と人に尋ねても、高めの店を求めていると勘違いされやすいです。バックパッカーと友達になりにくくなってしまいます。
総重量7kg程度なら、女性でもそんなに重くないはずです。10kgくらいまでは耐えられるのではないかと思います。
コスメ周りをどう簡略化するか
女性の場合、コスメ関連が重くなりがちです。色々とこだわりがあるのはわかりますが、「旅行中は妥協だ!」と頭を切り替えてみましょう。洗顔後はオールインワンで、日焼け止め効果まで兼ねれば、かなりアイテム数が減らせます!日数が少ないなら、小さなケースに詰め替えてさらにコンパクト化も出来ます。
シャンプーは200ml以上のサイズだと飛行機に乗るときに没収されます!小さいのを持っていきましょう。
また、コスメやシャンプー類は、宿に置き忘れてしまったりしやすいです。なので、お気に入りの高級品は持って行かないほうが良いです。ダヴくらいのもので妥協しましょう。ダヴ程度なら現地のコンビニでも買えます。
南国を旅すると、どうしても日焼けし肌が荒れますが、日本に帰れば意外とすぐ回復するはずです。クリスタルチルドレンは特に、肌の回復が速いです。
サバイバル用品はもう要らない
バックパッカーはキャンプ用品めいたものを幾つも持っている、という印象があるでしょうか。昔はそういうところがありましたが、今はほぼ必要ないです。
ゲストハウスが世界中に充実したので、テント泊をする人はほとんどおらず、テントや寝袋はほとんど不要です。
鍋やお湯を沸かす器具など要らないです。
十徳ナイフはあっても良いかもしれませんね。
コップはあると便利です。
高価なものは持っていかない!
バックパッカースタイルに限らず、旅行では、物を紛失しやすいですし、汚しやすいです。それを「アクシデントだわ!」と嘆くよりも、当然のことと捉えて対策しましょう。
たとえば高級なサイフは持って行かないほうがよいです。
ファッションにもあまりこだわらないほうが良い、と言えます。大事な服は持って行かないほうが良いです。
冬に南国に旅立つ場合は
冬に南国に旅立つ場合、現地では必要ないのに防寒着をたくさん着ていく必要があり、旅中ずっとリュックに入れてなければなりません。この不毛な重荷を防ぐアイデアがあります。
出国の際、もうボロボロで捨ててもいいTシャツや長袖Tシャツ、ヒートテックなどを3重4重に着こみます。さらに持っていく予定の長袖Tシャツやパーカー、そして薄手のダウンジャケットを羽織ります。すると、空港までの道のりなら真冬でもギリギリ耐えられると思います。空港の暖かい場所に着いたら、要らない長袖シャツや下着はそこで捨ててしまいます。
帰りも、日本に到着して寒かったら、持っている服を全部着こみます。洗濯前のもあるかもしれませんが、帰るまで我慢しましょう(笑)それでダウンを羽織れば、家までは持つでしょう。
ほとんどのものは、旅先でも買える
今の時代、東南アジアのあちこちにセブンイレブンがあります(笑)
ほとんどのものは旅先でも買えますし、日本メーカーのものすら色々手に入ります。コンタクトレンズの洗浄液や生理用品なども買えます。
何かを忘れても、あまり不安になる必要はないですよ。
沖縄旅行もほぼ同じ
沖縄をバックパッカー旅したい場合も、ほとんど上記の情報で通用するはずです。
バックパックは、バッヂである
スーツケースでバックパッカー的な旅をしてもかまわないのですが、バックパックのほうが良いです!
バックパックを背負っていることで、周囲の人々は「この人はバックパッカーだ」と認識するからです。
たとえば誰かに、「安いホテルを紹介して」と頼んだとき、スーツケースを転がしていると、ゲストハウスを紹介してもらえることはなくなります。「この人はゲストハウスなど絶対泊まらないだろうから、シティホテルの中で安めのやつを紹介してあげよう」と相手は考えます。
旅行会社やタクシー運転者などは、料金を吹っ掛けてくることがありますが、スーツケースを転がしていると、「こいつは金持ちそうだから高い値段にしよう」とカモられてしまいます。
宿主や旅人に、「近くのフォーのお店を紹介して」と頼んでも、高級旅行者だと思われていると高級な店を紹介されます。「安いお店を教えて」と頼んでも、「高級な店の中で安めな店」になってしまいます。
ボロい庶民的な食堂は、バックパッカーしか入らないだろうと、みんな思っています。
バックパッカーたちは、スーツケースを転がす旅行者にはあまり話しかけません。
「うちでご飯を食べていきなよ」などと言ってくれるジモティも、お金を持っていなさそうなバックパッカーを好んで選びます。
節約の裏ワザは、スティックコーヒーと水
旅費の中で、意外とかさむのがカフェ代です。東南アジアのカフェでコーヒー1杯を飲むだけでも2~300円かかったりします。日本からスティックコーヒーの箱を買って持っていくと良いです。私はブラックが飲めずカフェオレを好みますが、カフェオレでも1杯分10円ちょっとで済みます。
ゲストハウスにはお湯くらいは沸かせるところが多いです。朝食の1杯、夕食後の1杯、昼下がりの1杯など、10円ちょっとで済ませることが出来ます。
空港には無料のウォーターサーバーにお湯の出るところもあったりします。空港はカフェ代がとても高いですが、それも10円ちょっとで済ませられます(笑)
500mlのミネラルウォーターに、スティックコーヒーを入れてシャカシャカ振れば、それでもアイスコーヒーが作れます。水の量は200ml程度が適量です。
旅行では、オシャレなカフェに入るのも観光の1つです。それはそれで楽しいもので、エンジョイすればよいです。カフェ巡りに満足した人や、1つの町に3日目でもう入りたいカフェもない、といったときにスティックコーヒーを使う手もあります。
また、食堂に入るたびにミネラルウォーターやコーラを買うのがもったいないなら、勧められてもオーダーしなくてよいです。朝一で500mlのミネラルウォーターを買い、それを散歩中の水分補給と、昼食や夕食の口うるおしにまで活用する、ということも出来ます。
もっと節約したいなら、2リットルのミネラルウォーターを買って部屋に置いておき、500mlのペットボトルが空になったらそこから継ぎ足す、とやればお金は浮きます。水は長い時間置いておくと痛みますし、ペットボトルも飲み口から菌が繁殖しますが、2日程度なら持つはずです。1つの町に3日ずつくらいは滞在するでしょうから、町に着くたびに2リットルの水を買って部屋に置いておくと丁度よいです。
コンパクト化や節約術も、旅をしながら見つけると楽しい
荷物を減らすテクニックや、旅先での節約術は色々あります。他の人の情報を色々漁るのもよいですが、自分で旅をしながら見つけていくのも楽しいです。あなた独自のものも見つかるはずです。
今どき東南アジアでも、様々なものが現地で買えます。
極論を言えば、パスポートとお財布があれば、何を忘れてもどうとでもなります(笑)