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16歳でもう、何でもできるはずなのです

ドラクエの勇者はいつも16歳か17歳くらいで、「なぜこんな若さで冒険の旅に出なければならないんだろう?」と子供の頃はよく思っていました。

しかし勉強を重ねるうちに、「なるほど、16歳で間違っていないな」と思うようになりました。

試験勉強ではなく、社会勉強を重ねるうちに、です。

 

 

今では、16歳というと「あどけない少女」という感じだが・・・

今の日本において16歳と言えば、「あどけない少女」というイメージでしょう。

萌えアニメに描かれる16歳の女の子は、おっとりしていて視野の狭い、恋か部活に夢中なだけの頼りない少女です。容姿にいたっては小学生にすら見えます(笑)

実際、16歳の女の子たちは、可愛く着飾ってTik Tokで映えるのに夢中か、そうでなくても部活か何かに夢中です。とにかくママやパパの庇護のもとで何かしています。

 

22歳、大学卒業までは親の庇護のもとで何かやっていればいい、という風潮があり、すると16歳だけでなく22歳まで、そのような雰囲気と精神年齢を保ち続けてしまいます・・・。

 

 

昔は、16歳でもう自立をさせられていた

昔の16歳は、もう少し顔つきがしっかりしていました。容姿の問題ではありません。表情であり、意識の問題です。

今でも沖縄などではそうした風習が残っていますが、昔は中学を卒業したらもう、社会に出るのが当たり前、という感じだったのです。

基礎教育は中学までで充分で、16歳からは働きに出たり、お嫁に行ったりします。だから「女性は16歳から婚姻可能」という制度が残っていました。

 

日本社会は、「より立派な学力を得て、世界に羽ばたける人材を育てるために!」と銘打ち、高校教育を充実させ、大学機関を増やしていきました。

その結果・・・学力の高い子供は増えたのでしょう。しかし、16歳で一人で東京駅に出ていける少年少女はもはやいないのです(笑)

これは非常に切実な皮肉です。

 

高校、大学教育が充実したことは、「22歳まではママに手をつないで貰っていればいいんだ」と考え、子供っぽい気質であり続けてしまう青年を量産してしまったのです。

 

恐ろしいのは、進学校に進むような親子ですら、「16歳で一人で東京に行かせるなんて危ない!」という考え方をしていることです・・・。

机の上でお勉強が出来れば、それ以外は自立していなくていいと思っているのです。

これは当然、真の教育とは言えません。

 

 

教育が足りないのではなく、意識の問題

現代の16歳は、一人で東京駅まで行く能力がないのでしょうか?

そうではありません。そのために必要な切符の買い方も、計算も、駅の漢字の読み方も、すべてちゃんと習い済みです。人に道を聞く能力もあるはずなのです。

16歳どころか中学1年生でもそれは出来るはずなのですが、「16歳には無理だろう」という観念のもと、親は甘やかし続け、子は甘え続けます。やらないから出来なくて、出来ないから怖いと感じるのです。

「16歳でもう、親を離れて巣立っていけるはずだよ」という観念を持てば、ほとんどの16歳はそれが可能なはずなのです。

(もっと言えば、小学4年程度で可能でしょう)

 

そういう観念を持っていない大人は、致命的に教育者としての視野が狭いです。知識を教えることしかできない人で、人を自立させることが出来ません。

そういう親や先生に、服従しないほうがよいです。鳥かごから出られない大人になってしまいます・・・

 

 

「16歳はまだ、可愛くおしゃれしてアニメやゲームか部活に夢中になっていればいい」という社会の考え方がマズいのです。

おしゃれしてよいですし、アニメを好きでよいのですが、親元を離れて遠くに行ったり、アルバイトをして社会に出るようなことも、やっておいたほうがよいのです。

 

教育、ということの本質はそこです。

歴史年表や化学記号を覚えることは、枝葉でしかありません。

 

そして、極端な話をすれば、中学教育が済んでいるなら16歳でもう、親元を離れて一人で生きていくことは、可能です。「怖い」と感じるでしょうけれど、その能力はもう持っているはずなのです。

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